元無職の受験無双

親に騙されて大学に3つ通った末に予備校講師になってあまりの詐欺っぷりに嫌になってやめた筆者が、受験の表も裏も混ぜこぜにしてただ1つの正解=ド正論を吐き出す場。受験以外の話もします。

医学部学士編入の予備校を探しているなら【絶対にMラボには行くな】

ちょっと夜中に思い立ったので実話を書きます。

 

けっこう前ですが、私のいた予備校で医学部学士編入に手を出してみようかという話が上がったことがあります。

 

★医学部学資編入とは★

受験で「医学部」といえば基本的に「医学部医学科」を指します。

 

現在、国立医学部のうち約25校が編入制度を備えており、医学部以外の大学を卒業した方の中から、医学部医学科に2年生として編入できる制度が存在します。

これが医学部学士編入です。

 

ちなみに、本当にごく少数ですが「学士」でない、すなわち「大学を卒業していない」学生でも編入できる大学もあります
(基本的に理系大学に2年間在籍したのと同等の単位取得を求められますので、文系から医者になりたい場合はあまり選択肢になりにくいです)

この場合「学士編入」でなく「一般編入」になりますが、これも含めて大きく「学士編入」ということが多いです。

 

 

医学部学士編入を行っている大学は

●国立大学 27大学

→医学部医学科のある大学自体は50校ありますので、約半分です。

●私立大学 3大学

→3大学あるはあるのですが、そのうち岩手医科大学は少数かつ岩手医科大学指定の研修医プログラムに参加とかなり限定的、北里大学は募集が若干名、ということで、実質東海大学のみと考えてかまわないです。

 

 

さて、今回ちょっと思い出したのは、学士編入に参入するかえらい方が検討していたころ、ちょっと情報収集でいくつかの大手に電話や資料請求をしたときのことです。

 

結論から言うと、河合塾KALSの対応が素晴らしかったです。

というか現状編入対策をするならほぼ一択ですね。

資料送付の時点でマジかってレベルの充実度で、「なんとなく編入を考えてる」レベルの人を現実に駆り立てる具体的なビジョンを提示してました。
校舎での面談もわかりやすく、何よりほぼ唯一の編入大手ということもあり持っているデータの量と質が段違いです。

 

逆にあり得ない対応だったのがメディカルラボです。

メディカルラボも最近河合塾に併合されたので今はどうなっているかわかりませんが……

 

当時メディカルラボに電話をしたときの会話を、できるだけそのまま載せます。

 

メ「お電話ありがとうございます、メディカルラボです」

私「どうも、お忙しいところにすみません。
現在医学部編入対策をしてくれる予備校を探しておりまして、HPでちょっとわかりかねたのですが、御社では編入対策をやっておられますか?」

メ「はい、対策可能ですよ。」

私「あ、そうなんですね。なかなか情報が少なくて困っていたんです。」

メ「あ~そうですよねー、実際にやってるところは少ないですからね。」

私「メディカルラボさんの授業スタイルなどはHPで拝見しているんですが、実際に編入対策をするとなるとどういった形の講義になるのでしょうか?」

メ「受験される大学にもよりますが、基本的には一般受験と同じようなプログラムですね~」

私「というと、授業があって、個別指導で習得度を確認する、ということですかね?」

メ「そんな感じですねー。志望校とかにもよりますけれど……失礼ですが、現在ご年齢はどのくらいでいらっしゃいますか?」

私「30代ですね」

メ「(フッ)……私立と国立だとどちらの志望でしょうか?」

私「基本的には国立ですね」

メ「えっ国立……いやー国立は厳しいんじゃないでしょうかー。基本的には皆さん私立を目指されてますのでー笑」

私「あ、なるほどーそうなんですねー(この時点でやる気なし)

ありがとうございましたー。」

 

 

こんな感じですね。

 

いや、医学部編入は実質国立以外選択肢ないが???????

あと、30代って言ってから明らかに態度変わったな?????

 

メディカルラボって、基本の授業料だけで年間600万くらいかかって、さらに夏期講習とかフルオプションで付けると1000万平気で行く予備校なんですよね。

 

いやー。

それだけ金取る予備校の窓口対応がこれかー。。。

と、思いましたね。

年間100万円の河合塾の方が1000倍いい対応するぞ。

 

別に担当者が学士編入のことを知らないのは別にいいと思うんですよ。

でも、編入対策が「できる」って電話で伝えて、内容は一般受験と変わりません。
=つまり、実際は編入対策をやってないのと変わりません。

挙句、伝える情報は間違ってる(この後、私「私立の編入って自分が知らないだけでいっぱいあるのか????」ってめちゃくちゃ調べましたからね……)。

 

これが1000万の正体です。

 

まぁ気持ちはわかるんですよ。

30代でメディカルラボの学費を払える人、まずいないですからね。

30代以降の自称「編入志望」って、マジで受験ナメて宝くじ感覚で医者になれると思ってるバカばっかりなんで。

そういうのを相手してうんざりしてるんでしょうね。

天下のメディカルラボ様ですし。

 

でもまー。

1000万ですよ(3回目)。

メルセデスベンツの店舗にいる営業さんがこれだったら車買うか?って話で。

 

いやこっちも偵察だし私自身が鼻で笑われることはどうでもよくてですね。

 

同業者として、1000万のサービスを取る会社のやることじゃねぇな。と当時思いました。

 

メディカルラボ様って、生徒が国立医学部志望だと「うちは対策やってません」って基本追い返されるらしいんですよね。学費払えないから。

だから私立以外眼中にないし、実際「医学部は私立のほうが受かりやすい」っていう刷り込みを受けてきてる連中がスタッフやってるので、こういういい加減なことを電話で言っちゃうんでしょうね。

(ちなみに個人的に医学部は私立のほうが受かりやすいとはあまり思ってないです。「金払えば入れてやるよ」系の医学部は別ですが)

↑東京女●医科とかね

 

なお、メディカルラボも東進と同じで商売がうまい系の塾です。

saiohorse-livin.hatenablog.jp

要するに、付加価値でガチガチに固めた高いだけの塾の極致です。

編入に限らず、ぶっちゃけ普通の医学部受験でもここは絶対行かない方がいいというか、買収元の河合塾の医進館に行って講師をガチガチに利用した方が絶対いいと思います。

安いし。

 

ちなみに編入に手を出す話は、いろいろ調べた結果「少なくとも長期的な計画でやらなきゃ絶対にKALSに勝てない」ってことで立ち消えになりました。

 

 

メディカルラボも河合塾に買収されて、数年後にもうちょっとマトモな商売してくれるようになればいいんですけどねー。