受験勉強で一番大切な心得とは
みなさまこんにちは、元無職です。
このブログは、親に騙されて大学に3つ通った挙句予備校講師になった末、あまりの詐欺っぷりに嫌になってやめた筆者が、受験の表も裏も混ぜこぜにしてただ1つの正解=ド正論を吐き出す場です。
すみません、前回の更新から1か月も空いてしまいました……
1か月の間にiPadを買いまして、iPadでのスタディサプリ使って勉強するのってもしかして最高じゃね?
という結論を得たので、また今度記事にしようと思います。
いやマジすげぇ。
さておき、今日はその前に一本更新です。
受験勉強で一番大切な心得のお話。
ぶっちゃけ話、これができる子は時間さえあればどこでも受かるし、できない子は永遠に勉強してる意味がないと思います。
以前の記事でも書いたけど、適切な勉強方法を取れてない場合って、やればやるほど時間のムダが増えてほかの子との差が開いていくんですよね。
(まぁ受験は1年でメンバーが代謝あるいは淘汰されるので、永遠に差が開き続けることはないんですが……
しかし、だからこそ自分がやればやるほど落ちていく立場だってことに気づかないのもまた闇ですね)
では、始めていきましょう。
[目次]
あらゆる勉強で敵になるのは「できたつもり」思考
勉強ってのは結局突き詰めると徹底した復習だ、ってのは以前の記事で書きました。
この記事でもチラっと書いたんですが、一番やっかいなのは「勉強したつもり」の"自称"受験生なんですよね
チャート式を何周しただの、どんな勉強グループに属してるだの……
そういう自分基準の"できたつもり"で勉強を語る生徒が、だいたい実際には勉強できないやつです。
結局受験勉強って、本番の試験で点が取れるかどうかじゃないですか。
私も予備校時代
「今回は模試の結果がよくなかったけど、日ごろの勉強からしたらもっと実力はあるはずだよ!」
という歯が浮くようなセリフを吐いたことは幾度となくあります。
まぁ3%くらいの生徒は実際にここから数字を伸ばすビジョンがあるけど、残り97%は正直なかったです。
どれだけ「実力」とやらがあろうが、本チャンの試験で点が取れなきゃ勉強してない人と一緒なんですよね。
(この現実をマジで受験生は自覚してないと思う)
ですから、勉強も基本的に、「自分がどれだけやったか」じゃなくて「自分が何点取れるか」を基準にしなきゃいけない。
だから、勉強する上で一番回避しなきゃいけないのは、現実とつながってない「やったつもり」「できたつもり」の思考。
余談:できたつもりになっちゃうキミが悪いわけじゃない
実際のとこなんで「できたつもり」になっちゃうかってーと、これは日本の教育が「やったことを評価する」姿勢だからなんですよね。
小学校からずっと、まったく意味のない夏休みの日記とかをつけさせられ、いやアレ真面目にやってる小学生絶対1%もいないと思うんですよ。
でもアレを、みんなクソみたいなクオリティで始業式の前日に全部書くじゃないですか。
中学・高校でも「宿題を終わらせるために答えを写したことは一切ない」という人って、きわめて稀だと思います。
だけど、学校生活ってそれで許されるんですよね。
小中~高校まで、日本の教育って、「大量の課題を出してそれをどれだけできたかで生徒を評価する」姿勢が常態化してるんですよ。
定期テストとかでもそうですよね。
どう考えても定期テストの範囲ってまともに勉強したら2か月くらいかかるのに、試験範囲の告知はだいたいテストの2週間前とかで、直前に範囲が増減するとかザラですよね。
学校の先生たちはそれに対して「毎日ちゃんと予習復習してればできる」みたいなうたい文句を言うんですが、そんなやついねーよ。
だからほとんどの子は、中身のない「とりあえず試験範囲を終わらせる」勉強をして、それが身につくことはなく、しかし目の前の試験は乗り越えてここまで来てるわけです。
そんな子たちが自分の基準で勉強したら、成績伸びなくて当たり前じゃないですか。
まぁなので、「どれだけ終わったか」が評価基準になってる日本の教育を受けてきた皆さんが、実力じゃなくやった・やらないで自己評価してしまうのはある程度仕方がないのかなとは思います。
弱さと向き合えるか
これも先述の勉強法の記事で書いたんですが、「終わった」瞬間って、気持ちいいんですよね。
人間は社会的動物なので成果を求めるんです。
だから「終わった」感覚が気持ちいいんですよね。
だけど、「終わった」ことと「実際に点が取れる」の間には、相関関係が全くない。
よく試験の直しをしてて、「ここはやった範囲なのにできなかった」みたいなことが起こるじゃないですか。
断言しますけど、あれは「点が取れる」ところまでちゃんと日ごろの演習を追い詰めてない人間の言い訳です。
そう。
「やった範囲なのにできなかった」
「答え見たらわかったけど試験場で思いつかなかった」
とかは試験の再頻出ワードですけど、これ、純然たる言い訳なんですよ。
みなさまはそもそも、「やったところなのにできなかった(けど、復習をしたから次はできるはずだ!)」が言い訳だっていう認識自体がなかったんじゃないでしょうか。
これが弱さです。
人間みんな、気持ちいいことが好きなんですよ。
(別にエロい意味じゃないぞ!)
で、気持ちいいことを前にすると、自分の弱いところから目を背けるんです。
「ここはやったけど点が取れるかわからない」
「確かにこの問題はできたけど本質的な理解は得られてないかもしれない」
そう思えるか。
さらに、
「だからまだやらなきゃいけないんだ」
と思えるかが勝負。
そう思えるやつは勝てます。
でも、97%の生徒は
「やったから大丈夫」
という誘惑に負ける。
弱さです。
受験勉強とは自分の弱さと向き合うことです。
私は予備校時代よく「先生は強いから……」みたいなことを言われましたけど、そうじゃない。
お前が弱さに流されてるだけなんだ。
私自体は弱さを否定するタイプじゃないので、別に弱さに流されるならそれでいいと思ってます。
ただ、弱さに流されてたらキミのいう志望校は達成できない。
なので、志望校を目指すのをやめてゆるゆる自分の実力相応にやっていくか、弱さに向き合って成績を伸ばすか、どっちかしかできないんです。
ネガティブじゃない自己批判で、発想を変えろ
受験勉強はどこまで言っても相対評価です。
他人と比べて何点高いか以外の指標では、評価されないです。
だから、自分の感覚に流されてる限り絶対に成功しない。
点数を伸ばす勉強って、
点数が取れない自分の勉強を否定して、その上に復習を塗り重ねる、
成績を伸ばすための勉強って、キレイゴトを全部取り去ると、残るのは自己否定のスパイラルなんです。
しかも何度も言うけど、勉強には正論しかないので、難関を目指す子って途中でメンタル折れちゃうんですよね。
あるいは平気な顔をして内心あきらめてる。
そうなるともう成績を伸ばすアプローチとしては終わりですよね。
じゃあどこまでやればいいのか
今日はマインド的な話が多めなのでわかりやすい指標をひとつ置いておきます。
コレやっとけば成績が伸びるよ!的なものですね。
今日の結論は、
「このくらいでいいかな」と思ったらその範囲をもう一度やれ
です。
要は、自分の「終わった」という感覚を疑えってことです。
自分が終わったと思った瞬間に、そこが本当に終わってるのかどうか検証をかけるんですね。
やり方としては、
今日やったことを全部思い出せるか
を試すんですね。
全部っていうのは、
①何を新しく覚えて
②自分は何を間違えてて
③それをどう直して
④正しい解法はどうなのか
⑤途中式のどこがポイントで
⑥答えはなんだったのか
まで全部です。
(やった内容によっては含まれないのもありますね)
⑥とか答えそのものなので言える必要あるの?ってかんじなんですけど、逆にちゃんとやり込んでれば、「終わった」と思った瞬間の思い出しで答えの記憶くらい残ってるもんです。
要するに、習った内容自体を思い出すんじゃなく、今日の勉強で自分が通った思考回路を全部イチから辿り直す、ということをするんですね。
どこかでつまづいた場合は、教科書じゃなくてノートを見直しましょう。
教科書は内容が完璧なので、読み返すとできたつもりになっちゃいます。
こうやって思考過程を辿り直す上で、「あれ?ここってどういう内容だったっけ?」と思ってしまったとき、
自分が覚えてない内容って意外とノートに書いてなかったりするんですよ。
ここが大きなポイントですね。
要するに、勉強したつもりでできてないことって、ノートに書き忘れてたり、書いてあっても忘れていたりする
=やってても残ってない部分
であって、そういう部分が多々あることを認識し直すことが大事です。
なぜかというとテストはそういうところを狙って出してくるから。
そうやって、毎日毎日「今日はここまで」と思った瞬間にやり直すクセをつけると、本当に必要な学習の基準ってのが見えてきます。
最初のうちはやってもやっても覚えられない感覚があってキツイと思うんですけど、これは逆に言えば今まで平気で忘れたまんまで先に進んでたってことなんで。
だからキツくてもちゃんと進歩してます。
こういう心得的な勉強の習慣づけは、最終的にはやるかやらないかの世界になるので、毎日流れで勉強してしまわないようにしていってくださいね。
さて、今日はこんなところです。
ご読了ありがとうございます。
次回の記事は「iPadとスタディサプリの合わせ技で勉強してみたらマジでハンパなかった全員やってくれ」になると思います。
明日も勉強、がんばりましょう。