医学部学士編入の予備校を探しているなら【絶対にMラボには行くな】
ちょっと夜中に思い立ったので実話を書きます。
けっこう前ですが、私のいた予備校で医学部学士編入に手を出してみようかという話が上がったことがあります。
★医学部学資編入とは★
受験で「医学部」といえば基本的に「医学部医学科」を指します。
現在、国立医学部のうち約25校が編入制度を備えており、医学部以外の大学を卒業した方の中から、医学部医学科に2年生として編入できる制度が存在します。
これが医学部学士編入です。
ちなみに、本当にごく少数ですが「学士」でない、すなわち「大学を卒業していない」学生でも編入できる大学もあります。
(基本的に理系大学に2年間在籍したのと同等の単位取得を求められますので、文系から医者になりたい場合はあまり選択肢になりにくいです)
この場合「学士編入」でなく「一般編入」になりますが、これも含めて大きく「学士編入」ということが多いです。
医学部学士編入を行っている大学は
●国立大学 27大学
→医学部医学科のある大学自体は50校ありますので、約半分です。
●私立大学 3大学
→3大学あるはあるのですが、そのうち岩手医科大学は少数かつ岩手医科大学指定の研修医プログラムに参加とかなり限定的、北里大学は募集が若干名、ということで、実質東海大学のみと考えてかまわないです。
さて、今回ちょっと思い出したのは、学士編入に参入するかえらい方が検討していたころ、ちょっと情報収集でいくつかの大手に電話や資料請求をしたときのことです。
結論から言うと、河合塾KALSの対応が素晴らしかったです。
というか現状編入対策をするならほぼ一択ですね。
資料送付の時点でマジかってレベルの充実度で、「なんとなく編入を考えてる」レベルの人を現実に駆り立てる具体的なビジョンを提示してました。
校舎での面談もわかりやすく、何よりほぼ唯一の編入大手ということもあり持っているデータの量と質が段違いです。
逆にあり得ない対応だったのがメディカルラボです。
メディカルラボも最近河合塾に併合されたので今はどうなっているかわかりませんが……
当時メディカルラボに電話をしたときの会話を、できるだけそのまま載せます。
メ「お電話ありがとうございます、メディカルラボです」
私「どうも、お忙しいところにすみません。
現在医学部編入対策をしてくれる予備校を探しておりまして、HPでちょっとわかりかねたのですが、御社では編入対策をやっておられますか?」
メ「はい、対策可能ですよ。」
私「あ、そうなんですね。なかなか情報が少なくて困っていたんです。」
メ「あ~そうですよねー、実際にやってるところは少ないですからね。」
私「メディカルラボさんの授業スタイルなどはHPで拝見しているんですが、実際に編入対策をするとなるとどういった形の講義になるのでしょうか?」
メ「受験される大学にもよりますが、基本的には一般受験と同じようなプログラムですね~」
私「というと、授業があって、個別指導で習得度を確認する、ということですかね?」
メ「そんな感じですねー。志望校とかにもよりますけれど……失礼ですが、現在ご年齢はどのくらいでいらっしゃいますか?」
私「30代ですね」
メ「(フッ)……私立と国立だとどちらの志望でしょうか?」
私「基本的には国立ですね」
メ「えっ国立……いやー国立は厳しいんじゃないでしょうかー。基本的には皆さん私立を目指されてますのでー笑」
私「あ、なるほどーそうなんですねー(この時点でやる気なし)
ありがとうございましたー。」
こんな感じですね。
いや、医学部編入は実質国立以外選択肢ないが???????
あと、30代って言ってから明らかに態度変わったな?????
メディカルラボって、基本の授業料だけで年間600万くらいかかって、さらに夏期講習とかフルオプションで付けると1000万平気で行く予備校なんですよね。
いやー。
それだけ金取る予備校の窓口対応がこれかー。。。
と、思いましたね。
年間100万円の河合塾の方が1000倍いい対応するぞ。
別に担当者が学士編入のことを知らないのは別にいいと思うんですよ。
でも、編入対策が「できる」って電話で伝えて、内容は一般受験と変わりません。
=つまり、実際は編入対策をやってないのと変わりません。
挙句、伝える情報は間違ってる(この後、私「私立の編入って自分が知らないだけでいっぱいあるのか????」ってめちゃくちゃ調べましたからね……)。
これが1000万の正体です。
まぁ気持ちはわかるんですよ。
30代でメディカルラボの学費を払える人、まずいないですからね。
30代以降の自称「編入志望」って、マジで受験ナメて宝くじ感覚で医者になれると思ってるバカばっかりなんで。
そういうのを相手してうんざりしてるんでしょうね。
天下のメディカルラボ様ですし。
でもまー。
1000万ですよ(3回目)。
メルセデスベンツの店舗にいる営業さんがこれだったら車買うか?って話で。
いやこっちも偵察だし私自身が鼻で笑われることはどうでもよくてですね。
同業者として、1000万のサービスを取る会社のやることじゃねぇな。と当時思いました。
メディカルラボ様って、生徒が国立医学部志望だと「うちは対策やってません」って基本追い返されるらしいんですよね。学費払えないから。
だから私立以外眼中にないし、実際「医学部は私立のほうが受かりやすい」っていう刷り込みを受けてきてる連中がスタッフやってるので、こういういい加減なことを電話で言っちゃうんでしょうね。
(ちなみに個人的に医学部は私立のほうが受かりやすいとはあまり思ってないです。「金払えば入れてやるよ」系の医学部は別ですが)
↑東京女●医科とかね
なお、メディカルラボも東進と同じで商売がうまい系の塾です。
要するに、付加価値でガチガチに固めた高いだけの塾の極致です。
編入に限らず、ぶっちゃけ普通の医学部受験でもここは絶対行かない方がいいというか、買収元の河合塾の医進館に行って講師をガチガチに利用した方が絶対いいと思います。
安いし。
ちなみに編入に手を出す話は、いろいろ調べた結果「少なくとも長期的な計画でやらなきゃ絶対にKALSに勝てない」ってことで立ち消えになりました。
メディカルラボも河合塾に買収されて、数年後にもうちょっとマトモな商売してくれるようになればいいんですけどねー。
英熟語を「覚える必要がなくなる」 正しい英語へのアプローチ方法とは
みなさまこんにちは、元無職です。
このブログは親に騙されて大学に3つ通った末に予備校講師になってあまりの詐欺っぷりに嫌になってやめた筆者が、受験の表も裏も混ぜこぜにしてただ1つの正解=ド正論を吐き出す場です。
予備校時代からずっと思ってること。
英語の勉強法、派閥多すぎない?
……というのも、日本の英語教育が(タテマエは別として)実践教育からかけ離れて久しいからなんですね。
そもそもの教育が王道じゃないから、派閥がたくさんできてしまう。
それが日本の英語教育の実態です。
そもそも、中学(最近の子は小学校)~高校までで、カタカナ英語の「ジャパリッシュ」じゃない英語の先生って、何人いましたか?
私はゼロ人です。
ていうか、英語がちゃんと喋れる先生に会った経験がゼロだという人が普通で、「マトモな」英語の先生に会ったことのある人は幸運だと言えるんではないでしょうか。
こうしてみると、これだけ入試必須科目でありながら、英語はまだ教育体制自体が整ってない科目なんですね。
さて。
今日はそんな英語から「熟語」のトピックを取り出します。
なぜ熟語なのかというと、現状ある英語教育の中で、一番意味不明なトピックだからですね。
私は英語に「熟語」というものが存在するという認識をしたことがないですし、結論から言えば英熟語なんて一切勉強する必要がないと思います。
今日は、その理由を順番にお話しすると同時に、
「なぜ日本人は『熟語を覚えなくてはいけない』と思いこまされているのか」
そして、その結果見えてくる
「現状の日本の英語教育の弱点と、それを補う正しい勉強法」
についてお話していきます。
[目次]
- 熟語は本来、連結した意味のつながり
- 単語帳による間違った勉強の仕方が英語本来の理解を妨げている
- 「パズル英語」の被害者がハマる非効率の沼
- 熟語を「覚える必要がなくなる」 正しい英語へのアプローチ方法
- コアイメージを大切にする英語学習の具体的手段
- 熟語不要論の筆者が唯一薦める、コアイメージ育成のベストセラー
熟語は本来、連結した意味のつながり
中学~高校英語で習う英熟語は、ざっくり1000-1500くらいと言われています。
というか、まぁだいたいどの熟語帳もそのくらいの数でまとまっています。
受験において、熟語は単語と並行して学習することが当たり前みたいに言われていますが、私はここに強い違和感があります。
私自身は受験生のころから一番の得意科目は英語、センター試験くらいなら毎回ほぼ満点が取れるくらいの成績でしたが、熟語の勉強を必要だと思ったことはほとんどありません。
(唯一覚える必要があるなと思った熟語はtake advantage of ~ 「~を利用する」だけです)
ちょっと手元にある「システム英熟語」を開いてみましょう。
最初の熟語が
A come about 「Aが生じる・起こる」
bring A about 「Aをもたらす・引き起こす」
となっています。
これ、覚える必要ありますか??
aboutは「周辺に」という意味を持った副詞・前置詞です。
aboutを「約」とか「~について」と覚えている人は、come about と聞いてもしっくりこないかもしれません。
しかし、aboutが「ものの周辺領域をざっくり表す」とわかっている人なら、
「come about」=そこらへんにじわじわやってくる=「生じる」
という訳を思い浮かべることが可能です。
この「about」=「ものの周辺」というざっくりした単語自体のニュアンスのことを、コアイメージといいます。
日本の英語教育が英熟語なんていうワケワカラナイものを持ち出しているのは、本来やるべきコアイメージの教育・習得を怠り、間違った方向に進んでいるからにほかなりません。
単語帳による間違った勉強の仕方が英語本来の理解を妨げている
英語の勉強がコアイメージをベースに行われていない原因は、間違いなく一対一対応の単語帳とそれをベースにした教育のせいです。
例えば同じ「is」でも
This is a pen.
は義務教育を受けた方なら99%は訳せるでしょう。
でも、
God is.
を訳せる人はかなり少ないです。受験生ベースだと1割もいないんじゃないでしょうか。
意味は
「神はいる」
です。
要するに、日本の教育は「is」に対して「~です、~ます」しか教えないんですよね。
こういう風に、日本の英語教育は「この単語はこうだよ」と教えて、答えが一対一対応しているパズルみたいなものとして英語を教えるわけです。
先述のaboutだって、だいたいみんな最初に「約~」という数に関する意味を覚えさせられて、次に「aboutは『~について』という意味もあるよ」と教えられたんじゃないでしょうか。
私もそうです。
でも、それって実はabout自体について何も教えてないんです。
だから、aboutを「ものごとの周辺領域」と覚えてれば改めて覚える必要のない「come about」や「bring about」を、学生たちは改めて覚えさせられるわけです。
……こんな勉強、意味ないと思いませんか?
そして、そういう非効率的な勉強から脱却したら、英語の勉強に必要な時間が今より圧倒的に減ると思いませんか?
「パズル英語」の被害者がハマる非効率の沼
だから予備校にいたころ、まぁ私は英語が得意科目なのでよく英語の質問を受けるわけですけど、
「なんでここはこう訳すんですか?」
系の質問がめちゃくちゃ来るんです。
で、その質問が来る理由はただ1つ。
英語をパズルだと思って読んでいるから、パズルのピースが合わないときにどうしたらいいのかわからなくなる。
よくいるじゃないですか。
「単語・熟語や文法はしっかり勉強しているのに、長文になると解けない」
みたいな人。
断言しますけどこの症状の人は100%、英語をパズルだと思ってます。
それで、
「単語帳に載っていた訳では長文が読めないから、もっと1単語あたりたくさんの意味を覚えなきゃいけないんだ」
という非効率の沼に落ちていくんです。
もう100回くらい言ってますが受験勉強は効率化が全てです。
非効率の沼に落ちた瞬間、あなたは負けます。
熟語を「覚える必要がなくなる」 正しい英語へのアプローチ方法
英語教育における非効率の沼についてはまた記事にしようと思うのですが、さておき。
ここまで見てきた通り、英語の学習でもっとも大切なのはコアイメージの把握です。
いま例に出した「is」ならば、「述語を形成したり、主語の存在を示す」がコアイメージ。
みんなが最初に習う一般動詞「have」。訳が多くて混乱しますよね。
でも、コアイメージである「なにかを自分に"belong"させる」ということだけ覚えておけば、ほぼすべての訳に対応できます。
ペンや本など、手に持てるものを自分にbelong=所属させたら、それは「持つ」。
兄や妹が自分にbelongしている=私と同じ家族にbelongしている=兄や妹がいる
食べ物が私にbelongしている=食べる
といったようにです。
最初は少し難しいと思います。
なぜなら、普通の人は英語の学習において、単語と意味が一対一対応するのが当然のように刷り込まれてきているからです。
でも、このやり方は極めて非効率で、何より「言語の正しい習得」という観点で誤っています。
ですから、この記事を読んだ方は、なるべく早く、努力しながら「コアイメージを主体とした英語学習」に切り替えてほしいと思います。
見える景色が変わるレベルで英語の読解力が上がります。
コアイメージを大切にする英語学習の具体的手段
具体的な学習方法についても触れておきます。
コアイメージを習得するのに最も良いのは、常に辞書を参照しながら学習することです。
いまどき受験レベルの英語辞典なんて買う必要はまったくありません。
Web上に無料の翻訳サービスがいくらでもあるからです。
私自身はWeblio英語辞典のサイトをブックマークしています。
操作性が軽いわりに載っている用例が多いので愛用しています。
ただ、毎回毎回英語辞典を引くのは、特に英語に慣れていない人には難しいかなと思います。
最初はしっかり単語帳で勉強をする
→長文の中で調べたい単語が5%以下になったくらいでWeb辞書学習に切り替える、というのがよい学習法です。
コアイメージを大切にする英単語の勉強法
さて、コアイメージを大切にすると、英単語の勉強法も変わってきます。
私もよく生徒に「英単語帳は何番目の意味まで覚えるべきですか?」と聞かれたものですが、結論から言えばそんなこときわめてどうでもよいです。
そうではなく、例えば……
「システム英単語」を開いてみましょう。
No.1の単語はこうあります。
follow
①~(の後に)続く ②(指示・方針などに)従う◆as follows 「次のように」
◇following [形]次の、以下のような
◆A (be) followed by B 「Aの次にBが続く」
そして、「MINIMAL PHRASES」には
follow her advice 彼女の助言に従う
となっています。
これを見て、「follow=続く、従う」という覚え方だけは絶対にするな
、というのが今日の主旨になります。
受験単語帳はわりとよくできています。
ここに載っているだけの情報をしっかり読んでおけば、followという動詞のコアイメージが「(同意をもって)(物理的もしくは概念的に)あとに続く」ことだとわかる、いや、わかるまで読んでください。
◆や◇の注釈についても、このコアイメージを覚えていれば、当然のこととして読めるので覚える必要がありません。
そして当然、「続く・従う」という赤字の訳も、このイメージさえ持っておけば出てきます。
コアイメージを大切にする英語の学習では、このように単語の意味や派生をすべてチェックした上で、自分なりで全然かまわないので単語に対するコアイメージの解釈を持つことが大切です。
単語帳自体は正直何を使ってもいいのですが、
①訳や派生がしっかり載っている
②例文がついている
の2点を満たしているものが良いです。
個人的には、このミニマル・フレーズが「軽く単語のイメージをつける」という点で役立つのでシステム英単語を推しています。
なお、みんなこっちからやりがちですが、普通に英語が苦手ならBasicから始めましょう。
Basic卒業の目安は偏差値60くらいですかね。
なんか参考書を売りつけたい連中はレベル高めのものを使わせたがりますけど、偏差値60程度のレベルでは、システム英単語の後半の単語をやったところで勝負にならない(そこより手前レベルの出来で勝負がついてしまっている)ことがほとんどだと思います。
そもそもちゃんとコアイメージで単語の理解ができてれば、単語帳の冊数・難易度はそんなに要りません。難読単語が読めなくても文章は普通に読めるんで。
あとはターゲット英単語もよく売れてますが、どちらでも構わないと思います。
ただ、ターゲットシリーズはアプリ版があるのでそっちを買いましょう。
※検索すると出てくる「ターゲットの友」は使ってみましたが正直微妙だと思います。
物書堂の英単語アプリで個別に買う方がオススメです。公式には勝てないんだよなぁ
いずれにせよ、現状紙媒体でターゲットシリーズを買うメリットは特にないと思いますね。
あとは、例文・派生が豊富という点では鉄壁も非常に良いです。
ただまぁこいつはボリュームがありすぎるので、やり切れるかどうかという問題が残ります。
熟語不要論の筆者が唯一薦める、コアイメージ育成のベストセラー
最後にこちらを紹介します。
というか今回の記事を書くきっかけになった本ですね。
英語学習において熟語は一切不要、ということは私がずっとモヤモヤ感じてたことなんですが、私のモヤモヤを見事に言語化してくれていたのがこの本です。
英熟語図鑑
学習書のベストセラーになったシリーズなので、書店等で見かけた方も多いことと思います。
「コアイメージ」とはその言葉通り、イメージで捉えた方が効果的です。
熟語図鑑は各前置詞や動詞を色分けとともに画像で紹介してくれていて、テキトーに読みながらイメージをつける、という学習に適しています。
例えば単語帳のようにこれをしっかり習得してくれ、ということではなく、私としては勉強の合間にパラパラめくってもらって、なんとなく見覚えのある知識を増やすような使い方をしてもらうといいと思います。
Kindle版もありますので、それこそiPadとかに入れて通学中とかに読むといいんじゃないでしょうか。
余談:事故防止でもし1冊だけ持っておくならこれ
これで終わろうかと思ってたんですが、一点忘れてた……
私がtake advantage of だけ覚えたって話は最初にしたと思います。
そういう風に、「コアイメージからちょっと遠くて覚えにくいけど、覚えてないとそれが原因で負ける」レベルの単語・熟語ってのは確かに存在します。
なので熟語の勉強は、一応最低限やっておくといいですよ、ということでもう1冊だけご紹介。
「合格英熟語300」です。
最初に受験英語の熟語は1000-1500と言ったんですけど、ちゃんとコアイメージで学習できてれば、丸暗記しなきゃいけないフレーズは300あるかないかですよ、という一冊ですね。
(個人的には300すら覚える必要もないと思いますが)
ここに載ってるレベルの熟語がわからないとワンチャン偏差値40の大学にも落ちますので、ディフェンス強化の意味で持っておくといいと思います。
というか受験参考書って、薄ければ薄いほど基本的にいいんですよね。
勉強法の話ともつながるんですけど、でかい参考書は満足度ばっかり高くて学力に繋がらないんで。
ちなみに今回の記事は↓の勉強法の話を大前提にしてるので(復習の仕方とか)、まだの人はこちらも読んでみてください。
ということで今日は熟語のお話でした。
熟語というか、熟語に端を発する英語学習のそもそも論ですね。
皆さんも日本のクソみたいな英語教育に騙されずに、正しい言語習得学習をしてくださればと思います。
では、ご読了ありがとうございました。
iPadとスタディサプリで受験勉強してみたらマジで効率が鬼だった
みなさまこんにちは、元無職です。
このブログは、親に騙されて大学に3つ通った挙句予備校講師になった末、あまりの詐欺っぷりに嫌になってやめた筆者が、受験の表も裏も混ぜこぜにしてただ1つの正解=ド正論を吐き出す場です。
いまどきの大学生ってわりとiPadを使って勉強してると思います。
医学部だと学生の8割はiPad使ってるんじゃないですかね。
そもそもお医者さんがタブレットを使って回診したりしてる時代なので、特に医療系とかはほとんどのテキストがデータで買えてしまったりします。
ただ、Googleとかで検索してみても、大学生~社会人向けのタブレットを使った勉強法についてはよくヒットするんですけど、中学~高校生向けのiPad学習指南記事って案外少ないように思います。
受験勉強だとiPadは不向きなのかな?と思ったのが今回の記事のきっかけ。
別の機会でiPadを買ったので自分で検証してみたんですが……
iPad学習、結論から言うと鬼強です。
マ ジ で 全 員 や っ た 方 が い い
[目次]
iPadには学生向けのアプリがたくさんある【iPadにしかない!】
まず前提として、タブレットを使った勉強法は、タブレット端末ならなんでもいいわけじゃなく、基本的にiPad以外不可です。
その理由は、iPadでしか使用できない勉強用のアプリがたくさんあるから。
タブレットを購入する目的が勉強であるなら、iPad一択です。
まずこれを覚えておいてください。
iPadにもいろいろ種類があるためわかりにくいと思います。
どれを買えばいいかという話はまた後述しますので、まずは実際にiPadでしか使えないアプリや機能から見ていきましょう。
①GoodNotes 5
iPadユーザーの中では非常に有名なメモアプリです。
iPadに対応しているタッチペンを使うことで、ノートのように自在に書き込みができるアプリ。
無料ではなく、960円(税込)で購入する必要があるのが欠点っちゃ欠点ですが……
ハッキリ言って、めちゃくちゃ安いです。
ていうか、普通に年間のノート代だけ考えても2-3,000円は使うので、960円でノートを全部買えると考えたら、はるかに割安です。
GoodNotesのすごいところは、iPadに保存した画像ファイルやPDFファイルに直接書き込みができることです。
(少し手間はかかりますが、iCloudやGoogle Driveからも読み込みは可能です)
しかも、ページ間にメモページを挟んだりすることも可能。
例えば、受けた模試をPDF化して、復習したページを挟んでおく、といったことが可能です。
(テキストをPDF化するためには、別途Adobe Scanなどのアプリを使う必要があります。
Adobe Scanの使用法については、むちゃくちゃ素晴らしい記事を上げてくださってる方が既におられますので、こちらを参照してください)
ちなみに、Adobe Scanは無料版だと一度に25ページまでしかスキャンすることができません。
1回買ったら買い切りのGoodNotesと違い月額課金制ですので、1か月分だけ支払いをし、使うテキストは一気にスキャンしてしまうといいでしょう。
②PDF EXPERT
GoodNotesと同じく、PDFファイルに直接書き込みなどをすることができるアプリです。無料版で利用できます。
ただし、GoodNotesにできた「PDFのページの間に別のメモを挟む」ということができなかったり、無料版ではほとんどの機能がロックされていたりします。
使いやすさでいえばGoodNotesの方が上ですが、GoodNotesだと多少手間がかかる、Google Driveに保存したPDFファイルを読み込むことがデフォルトでできるため、既にテキストのPDF化を終えており、ひごろGoogle Driveを使っている方にはこちらがオススメです。
③スタディサプリ
以前こちらの記事でも紹介した予備校の結論的存在です。
ここでも書いたんですが、ハッキリ言ってハンパな理由で予備校に高い金を払うくらいなら、スタディサプリのみの方が100倍マシです。
スタディサプリはリクルートが運営する映像型の授業配信サービス。
リクルートの圧倒的資金力による講師の引き抜きと、ポラリスシリーズなどの書籍販売によりブランド力を高めてきました。
いつも話している通り、予備校の質を決めるのは内部テキストです。
スタディサプリは授業とともにテキストがPDF形式で配布されています。
このテキストが、ボリューム・質とともに案外質が高い。
若干図であるとか、細かな知識とかには弱いので、そこは学校配布の教科書を使うとよいです。
ですから、基本的にはスタディサプリのテキストと、補助用の学校の教科書、あとはアウトプット用の問題集を揃えておけば、受験勉強は完結するといって問題ないです。
これだけコンテンツがあって月額料金がわずか1,980円(税込)というところもあり得ない。
予備校に通ったらどんなに安くても月2万円はかかりますし、2万円くらいの予備校はだいたい中身がゴミなのでちゃんとした予備校に通うなら月額5万円は見るべきです。東進は15万
これだけで既に あ り え ん コ ス パ の 良 さ
しかも。
しかもですよ。
鋭い方はお気づきになったでしょうか。
スタディサプリのテキストは、PDF形式で配布なんです。
PDFで配布されるということは、GoodNotesで書き込みができるということ。
ここに、iPad + スタディサプリが最強である理由があります。
前回の記事で「スタディサプリは最適解だけどハードルが高い」と述べたんですが、今回その発言を撤回します。
あくまで私個人の感想ではありますが、
高校生全員がiPadを買ったら、今ある予備校がすべて滅ぶレベルでスタディサプリが最強だと思います。
そのくらいの衝撃です。
勉強の常識を変える、iPad + スタディサプリの学習効率
この画面を見てください。
実際にiPadでスタディサプリとGoodNotesを開いて勉強しているときの画面です。
iPadには「マルチタスク機能」が搭載されており、このように左右違う画面で2つのアプリを起動することが可能です。
こうやって、片方にスタディサプリ、片方にGoodNotesを開くことで、テキストに直接書き込みをしながら動画視聴していくことが可能です。
ちなみにスタディサプリの再生速度は1.5~1.75倍にしています。
再生速度をいじれる+不要なところは飛ばせるのが、映像授業の利点ですね。
「いや、それだったらiPad使わなくても、紙に印刷すればできるやん?」と思いますよね?
断然、iPadの方が効率がいいです。
その理由を2つ挙げていきます。
紙媒体よりiPadが優れる2つの圧倒的な理由
①不明点をすぐに調べることができる
私はスタディサプリとGoodNotesを使って勉強している間、常にバックグラウンドでKindleとSafariを起動しています。
そして、スタディサプリの授業を聞きながら得た疑問点や、言葉の定義があいまいなところ、あるいは実際の図を見て確認したいことがあるとき、すぐに一時停止してアプリ一覧からKindleに入れてある教科書を見たり、Safariで検索し、またGoodNotesに戻ってメモを残す……
ということを常にしています。
もちろんこれは紙媒体でもできますが、iPadだと圧倒的に速い。
本当に極限まで勉強の効率を上げようと思ったとき、大切なのは勉強時間を増やすことではなく、「勉強しているが学習していない時間を減らす」ことです。
カバンからテキストを開く、ページを探す……等々の時間ですね。
iPadは視線を動かさずに画面を切り替えられるので、集中力が途切れることがなくさまざまなタスクをこなすことができ、これは気が散りがちな机の上の勉強に優ります。
②ノート・テキストを持ち歩く必要がない
これは非常に重要な点で、例えば電車に乗っている15分の間に、1.75倍速にした講義1本をメモをしながら受講し終えることが可能です。
これは単純に「持ち物が減ってラク」みたいな話ではなく、上記と同じく「学習していない時間を減らす」という点でメリットが大きい。
普通の生徒は授業で50分とか90分とか使っている中で、自分は電車の中の15分間で1単元終わらせることができる。
この「他の人よりも圧倒的に効率化された勉強手段を持っている」ということが、相対評価である受験においては強烈なメリットになるわけです。
こういった身軽さと、そこからくる無駄な思考回路の排除、これによって得られる圧倒的学習効率と集中力が、iPad型学習の利点だといえます。
iPad + スタディサプリで勉強するために必要なものと予算
そうはいってもiPadは高い……
と、思われがちなんですが、意外とそうでもないです。
iPadにもさまざまな種類があり、「Air」がもっとも価格と機能に優れたモデルですが、安価な「iPad」(無印)もあります。
一番安いモデルで4-5万円と、スマホより安いです。
追加のデバイス等も含め、一番安くそろえて5万円程度、本格的なiPad AirとApple Pencilで揃えても9万円以内に収まります。
①iPad本体(4万円~7万円)
品薄のため入手が困難ですが、毎日価格.comなどのサイトに貼りついていれば、一番安い4万円くらいのモデルもときどき入荷していることがあります。
(私はそれで買いました)
Google DriveやiCloudの使い方がよくわからない人は、容量の大きい128GB版を購入し、テキストなどのデータは全部iPad本体に保存してしまうといいでしょう。
ただ、基本的にはiPadの機能は「iPad Air」が標準です。
iPad + スタディサプリの勉強は、きちんとやれれば予備校は一切不要ですので、そう思って予算をかけて構わないのであれば、「iPad Air」の方を買うのがオススメです。
廉価版の「iPad」は今なかなか入手できませんので、どうせ大学に入っても使うし……と思うならば、Airを買ってしまった方がいいでしょう。
ちなみに、勉強目的であれば、高価な「iPad Pro」や、画面の小さい「iPad mini」を買う必要はないです。
②iPad専用タッチペン(3,500円~11,000円)
忘れがちですが、iPad専用のタッチペンも必要です。
iPadはそのなめらかな操作性が魅力の製品なので、基本的にはタッチペンも純正のApple Pencilにすべきです。
ちなみに、廉価版のiPadは第1世代Apple Pencilのみ対応、iPad Airは第2世代のApple Pencilにも対応。
予算的に問題がない場合は、純正品のタッチペンを買いましょう。
全然使用感が違います。
予算に限りがある場合は安い非純正品を選ぶことになります。
ただ、非純正品はモノによってまったく性能が異なり、
・勝手に電源が切れてしまう
・ペン先と引いた線に1ミリ以上の誤差がある
といった問題が出るものもあります。
サクラレビューの多いアマゾン等で選ぶのはかなり難しいと思いますので、私の使っているタッチペンだけ紹介しておきます。
私が「とりあえず非純正品で使い勝手を試してみて、ダメだったら純正品に買い換えよう」と思って購入した品ですので、同じ考えの方はこちらで試してみてください。
正直絵を描くのは難しい程度のコンマ数ミリの誤差はありますが、勉強用のメモを取るくらいなら問題なく使用できます。
ペンのおしりのところがon/offスイッチになっていて、けっこう敏感なのでそこだけ注意です。
③iPad用カバー(2,000円~6,000円)
iPadはカバーと一緒に使うことでiPadを書きやすい角度に固定でき、メモを取る場合に重宝します。
あとは単純に移動中の画面の保護ですね。
カバーの種類はiPad Airを買うか、iPadを買うかによって異なります。
AirでないiPadの場合、タッチペンホルダーがついているiPad用カバーを買うことが必須です。
私が使っているのはこれです。
軽くて余計な機能がついていないものが欲しく、正直選択肢がたくさんあったので「だったらエレコムでいいか……」とこれにしました。
私の場合は軽さ重視で選びましたが、よりしっかりと保護したいならこちら。
一方iPad Airの場合は本体にマグネットでタッチペンを吸着させることができるので、タッチペンホルダーのついているiPadカバーを買う必要はありません。
こちらのケースで十分と思います。
これもたくさん商品が出てくるので、「だったらエレコムでいいか」チョイスです笑
基本的に揃えるものはこれだけでOK。
端末が届いたその日から、勉強を開始することが可能です。
スタディサプリ・GoodNotesを登録して、最強効率の勉強を体験してみましょう。
iPhoneユーザーなら外でも自在に使える
ちなみに、iPhoneユーザーであれば、iPadにApple IDを登録しておけば、Wi-fiがなくてもiPhoneの電波を使って電波通信が可能です。
高校生はだいたいファミリープランなどでiPhoneにしていると思いますので、特に電波の心配をせず自在にiPadが使えるというのも強力なメリット。
私がiPadを使って勉強したのは、この記事を書くというより自分自身の勉強のためだったんですが、「どうせ登録してるし」と思ってスタディサプリを使ってみた結果、本当に予想外の衝撃がありました。
何度も言いますが、画面内ですべての作業が完結していること、そして倍速再生できる映像授業の合わせ技で、革命的な学習効率を得ることが可能です。
紙のノート以外に抵抗感がある……という人もいると思いますが、ぜひこのパラダイム・シフトを体感してみてください。
受験勉強で一番大切な心得とは
みなさまこんにちは、元無職です。
このブログは、親に騙されて大学に3つ通った挙句予備校講師になった末、あまりの詐欺っぷりに嫌になってやめた筆者が、受験の表も裏も混ぜこぜにしてただ1つの正解=ド正論を吐き出す場です。
すみません、前回の更新から1か月も空いてしまいました……
1か月の間にiPadを買いまして、iPadでのスタディサプリ使って勉強するのってもしかして最高じゃね?
という結論を得たので、また今度記事にしようと思います。
いやマジすげぇ。
さておき、今日はその前に一本更新です。
受験勉強で一番大切な心得のお話。
ぶっちゃけ話、これができる子は時間さえあればどこでも受かるし、できない子は永遠に勉強してる意味がないと思います。
以前の記事でも書いたけど、適切な勉強方法を取れてない場合って、やればやるほど時間のムダが増えてほかの子との差が開いていくんですよね。
(まぁ受験は1年でメンバーが代謝あるいは淘汰されるので、永遠に差が開き続けることはないんですが……
しかし、だからこそ自分がやればやるほど落ちていく立場だってことに気づかないのもまた闇ですね)
では、始めていきましょう。
[目次]
あらゆる勉強で敵になるのは「できたつもり」思考
勉強ってのは結局突き詰めると徹底した復習だ、ってのは以前の記事で書きました。
この記事でもチラっと書いたんですが、一番やっかいなのは「勉強したつもり」の"自称"受験生なんですよね
チャート式を何周しただの、どんな勉強グループに属してるだの……
そういう自分基準の"できたつもり"で勉強を語る生徒が、だいたい実際には勉強できないやつです。
結局受験勉強って、本番の試験で点が取れるかどうかじゃないですか。
私も予備校時代
「今回は模試の結果がよくなかったけど、日ごろの勉強からしたらもっと実力はあるはずだよ!」
という歯が浮くようなセリフを吐いたことは幾度となくあります。
まぁ3%くらいの生徒は実際にここから数字を伸ばすビジョンがあるけど、残り97%は正直なかったです。
どれだけ「実力」とやらがあろうが、本チャンの試験で点が取れなきゃ勉強してない人と一緒なんですよね。
(この現実をマジで受験生は自覚してないと思う)
ですから、勉強も基本的に、「自分がどれだけやったか」じゃなくて「自分が何点取れるか」を基準にしなきゃいけない。
だから、勉強する上で一番回避しなきゃいけないのは、現実とつながってない「やったつもり」「できたつもり」の思考。
余談:できたつもりになっちゃうキミが悪いわけじゃない
実際のとこなんで「できたつもり」になっちゃうかってーと、これは日本の教育が「やったことを評価する」姿勢だからなんですよね。
小学校からずっと、まったく意味のない夏休みの日記とかをつけさせられ、いやアレ真面目にやってる小学生絶対1%もいないと思うんですよ。
でもアレを、みんなクソみたいなクオリティで始業式の前日に全部書くじゃないですか。
中学・高校でも「宿題を終わらせるために答えを写したことは一切ない」という人って、きわめて稀だと思います。
だけど、学校生活ってそれで許されるんですよね。
小中~高校まで、日本の教育って、「大量の課題を出してそれをどれだけできたかで生徒を評価する」姿勢が常態化してるんですよ。
定期テストとかでもそうですよね。
どう考えても定期テストの範囲ってまともに勉強したら2か月くらいかかるのに、試験範囲の告知はだいたいテストの2週間前とかで、直前に範囲が増減するとかザラですよね。
学校の先生たちはそれに対して「毎日ちゃんと予習復習してればできる」みたいなうたい文句を言うんですが、そんなやついねーよ。
だからほとんどの子は、中身のない「とりあえず試験範囲を終わらせる」勉強をして、それが身につくことはなく、しかし目の前の試験は乗り越えてここまで来てるわけです。
そんな子たちが自分の基準で勉強したら、成績伸びなくて当たり前じゃないですか。
まぁなので、「どれだけ終わったか」が評価基準になってる日本の教育を受けてきた皆さんが、実力じゃなくやった・やらないで自己評価してしまうのはある程度仕方がないのかなとは思います。
弱さと向き合えるか
これも先述の勉強法の記事で書いたんですが、「終わった」瞬間って、気持ちいいんですよね。
人間は社会的動物なので成果を求めるんです。
だから「終わった」感覚が気持ちいいんですよね。
だけど、「終わった」ことと「実際に点が取れる」の間には、相関関係が全くない。
よく試験の直しをしてて、「ここはやった範囲なのにできなかった」みたいなことが起こるじゃないですか。
断言しますけど、あれは「点が取れる」ところまでちゃんと日ごろの演習を追い詰めてない人間の言い訳です。
そう。
「やった範囲なのにできなかった」
「答え見たらわかったけど試験場で思いつかなかった」
とかは試験の再頻出ワードですけど、これ、純然たる言い訳なんですよ。
みなさまはそもそも、「やったところなのにできなかった(けど、復習をしたから次はできるはずだ!)」が言い訳だっていう認識自体がなかったんじゃないでしょうか。
これが弱さです。
人間みんな、気持ちいいことが好きなんですよ。
(別にエロい意味じゃないぞ!)
で、気持ちいいことを前にすると、自分の弱いところから目を背けるんです。
「ここはやったけど点が取れるかわからない」
「確かにこの問題はできたけど本質的な理解は得られてないかもしれない」
そう思えるか。
さらに、
「だからまだやらなきゃいけないんだ」
と思えるかが勝負。
そう思えるやつは勝てます。
でも、97%の生徒は
「やったから大丈夫」
という誘惑に負ける。
弱さです。
受験勉強とは自分の弱さと向き合うことです。
私は予備校時代よく「先生は強いから……」みたいなことを言われましたけど、そうじゃない。
お前が弱さに流されてるだけなんだ。
私自体は弱さを否定するタイプじゃないので、別に弱さに流されるならそれでいいと思ってます。
ただ、弱さに流されてたらキミのいう志望校は達成できない。
なので、志望校を目指すのをやめてゆるゆる自分の実力相応にやっていくか、弱さに向き合って成績を伸ばすか、どっちかしかできないんです。
ネガティブじゃない自己批判で、発想を変えろ
受験勉強はどこまで言っても相対評価です。
他人と比べて何点高いか以外の指標では、評価されないです。
だから、自分の感覚に流されてる限り絶対に成功しない。
点数を伸ばす勉強って、
点数が取れない自分の勉強を否定して、その上に復習を塗り重ねる、
成績を伸ばすための勉強って、キレイゴトを全部取り去ると、残るのは自己否定のスパイラルなんです。
しかも何度も言うけど、勉強には正論しかないので、難関を目指す子って途中でメンタル折れちゃうんですよね。
あるいは平気な顔をして内心あきらめてる。
そうなるともう成績を伸ばすアプローチとしては終わりですよね。
じゃあどこまでやればいいのか
今日はマインド的な話が多めなのでわかりやすい指標をひとつ置いておきます。
コレやっとけば成績が伸びるよ!的なものですね。
今日の結論は、
「このくらいでいいかな」と思ったらその範囲をもう一度やれ
です。
要は、自分の「終わった」という感覚を疑えってことです。
自分が終わったと思った瞬間に、そこが本当に終わってるのかどうか検証をかけるんですね。
やり方としては、
今日やったことを全部思い出せるか
を試すんですね。
全部っていうのは、
①何を新しく覚えて
②自分は何を間違えてて
③それをどう直して
④正しい解法はどうなのか
⑤途中式のどこがポイントで
⑥答えはなんだったのか
まで全部です。
(やった内容によっては含まれないのもありますね)
⑥とか答えそのものなので言える必要あるの?ってかんじなんですけど、逆にちゃんとやり込んでれば、「終わった」と思った瞬間の思い出しで答えの記憶くらい残ってるもんです。
要するに、習った内容自体を思い出すんじゃなく、今日の勉強で自分が通った思考回路を全部イチから辿り直す、ということをするんですね。
どこかでつまづいた場合は、教科書じゃなくてノートを見直しましょう。
教科書は内容が完璧なので、読み返すとできたつもりになっちゃいます。
こうやって思考過程を辿り直す上で、「あれ?ここってどういう内容だったっけ?」と思ってしまったとき、
自分が覚えてない内容って意外とノートに書いてなかったりするんですよ。
ここが大きなポイントですね。
要するに、勉強したつもりでできてないことって、ノートに書き忘れてたり、書いてあっても忘れていたりする
=やってても残ってない部分
であって、そういう部分が多々あることを認識し直すことが大事です。
なぜかというとテストはそういうところを狙って出してくるから。
そうやって、毎日毎日「今日はここまで」と思った瞬間にやり直すクセをつけると、本当に必要な学習の基準ってのが見えてきます。
最初のうちはやってもやっても覚えられない感覚があってキツイと思うんですけど、これは逆に言えば今まで平気で忘れたまんまで先に進んでたってことなんで。
だからキツくてもちゃんと進歩してます。
こういう心得的な勉強の習慣づけは、最終的にはやるかやらないかの世界になるので、毎日流れで勉強してしまわないようにしていってくださいね。
さて、今日はこんなところです。
ご読了ありがとうございます。
次回の記事は「iPadとスタディサプリの合わせ技で勉強してみたらマジでハンパなかった全員やってくれ」になると思います。
明日も勉強、がんばりましょう。
【決定版】成績が伸びる"究極の勉強法"は結局ただ1つしかない【受験の真実】
みなさまこんにちは、元無職です。
このブログは、親に騙されて大学に3つ通った挙句に予備校講師になった末、あまりの詐欺っぷりに嫌になってやめた筆者が、受験の表も裏も混ぜこぜにしてただ1つの正解=ド正論を吐き出す場です。
文系から理系まで渡り歩き、最終的にはセンター試験95%。
送り出した生徒は早慶・国公立から医学部まで……
そんな私の経験から見る、「勉強法の正解」についてお話します。
まぁ、アクセス稼ぎで"究極の勉強法"とか言ってるけど、結局受験勉強って突き詰めるとド正論しかないんですよね……。
※結論から読みたい方は目次から飛んでください
※※この記事はこのブログの根っこになるでしょうから、ちょくちょく加筆・修正をしていく予定です。
[目次]
受験勉強のゴール地点はどこだ
この記事をクリックした人のほとんどは、今受験に悩んでる人か、その家族とか近くにいる人だと思います。
だから最初にみんなに聞いてみましょう。
受験勉強のゴール地点ってどこ?
……そう聞かれたらもちろん、ほとんどの人は「合格」と答えますよね。
じゃあ、合格って何?
〘名〙
① 一定の条件や資格などに適合すること。
※中右記‐嘉保二年(1095)正月二八日「又源有宗朝臣与藤知房朝臣有二得替合格之論一」
② 採用試験、入学試験、資格試験などに及第すること。パス。
※朝寐(1906)〈森鴎外〉「原来合格はしつれど、薄弱なる僕の体には」 〔宋史‐選挙志・一・科目上〕
いや別にこういうことが聞きたいんじゃなくて、、、
特に大学受験における合格ってのは、基本的には「試験用紙に正解が書けること」なんですよね。
(一般入試/学力試験以外のことについてはまたちょっと別の記事にします。
ちなみに筆者は、現状[2021年春現在]の受験制度であれば、一般じゃなく推薦メインで受験する方が大学に関しては圧倒的にオススメです)
試験用紙に正解を書く練習をしてる人がマジでいない
ここが結局、人口上位3%とか5%とかの難関大学に受かる人と受からない人との違いなんですね。
「勉強」してる人は数多くいるけど、試験用紙に正解を書くための練習をしてる人がマジでいないんですよ。
だから、何をしようが、どんな塾に行こうが成績伸びない子はマジで伸びない。
予備校講師をやってた実感として、浪人する生徒はだいたい現役時代に受かってた大学から偏差値2.5-5.0上の大学に受かるくらいが普通です。
そのくらいしか成績は伸びない。
一方で、毎日泣きながら1日十何時間とか勉強してる子の横を、超進学校とかの子たちが1日5-6時間とかでスルっと追い抜いていく。
それを地頭の差と切って捨てるのは簡単です。
まぁ実際後述しますけど、超進学校に入った時点である程度勝ちですからね。
ただ、実際に現象としてやってるけど伸びない子と伸びる子を比較した場合、違うのは「勉強をしてる」か「正解を書くトレーニングをしてる」かなんだと、私は考えています。
余談:だから大学受験予備校は儲かる
超余談。
ここが私が予備校をやめた一番の理由なんですけど。
↑みたいに結局「頑張ってる子よりほどほどやってる超進学校の子が強い」が受験勉強の現実。
ぶっちゃけた話、大学受験の対策って本来1年や2年じゃどうしようもないんですよ。
本当にありえないくらい成績を伸ばした子ってのはえてして、勉強以外のところですごい成績を残してるとか、中高一貫に入ったはいいけどめちゃくちゃサボってたとか、そういう「成功の仕方を知っている子」だけです。
昔流行ったビリギャルだって、あれ進学校の中でのビリですからね。もともと勝ち組です。あのレベルの自称大逆転なんてどの予備校にも吐いて捨てるほどある
そういう"勝ち方を知ってる"子ならまだしも、そういう経験もしてない、小中9年間ほどほどに遊んでほどほどの成績、それで偏差値60あるかないかくらいの高校に入ってほどほどの授業をほどほどに受けた……そんな12年。
逆に義務教育時代からちゃんと真面目に勉強して地域有数の高校や一貫校に入ったような人からすると、1年2年でどうにかなるわけねぇだろ世の中ナメんな、ってのが本音ですし現実です。
だからほとんどの生徒や親にとって、予備校って神頼みと一緒なんですよね。
宗教と一緒です。
どんな授業があって、どんな教材があって、どんなサービスがあって……ってのは、
どんな神様を祀ってて、どこに御神体があって、どんな祈祷をするか、と、本質的に同じなんです。
だから儲かる。
この構造を変えようとか、義務教育をひっくり返そうとかがんばったこともありましたけど、そして実際一定数の成功例が出せないわけじゃないんですけど、
それ以上に9割以上の生徒保護者にウソをついて「一流大学合格を目指そう!」って毎年詐欺文句を自分の口に貼りつけるのが嫌すぎて、予備校業界からは足を洗いました。
結論その1:解答基準じゃなく試験場基準のインプット
すみません。余談が長くなってしまいました。
成績を伸ばすには、「勉強する」んじゃなく「解答を書くトレーニング」をしなきゃダメだってことは話しましたね。
結局結論はここです。
だから成績を伸ばそうと思ったら、どんだけ勉強をしたとか、何を使って勉強するとかじゃなくて、自分がどのレベルの解答を書けるようになったか/なるかを考えないといけないです。
エウレカを避けよ
以前に書いた予備校の選び方の記事でエウレカの話をしたんですけど、
ここでも書いたとおり、勉強の本質はこのエウレカをいかに避けるかになります。
人間は社会的な生き物で、『達成感』をすごく求めるんですね。
達成すること・終わらせることを「気持ちいい」と思うように、人間の脳はできてます。
エウレカを避けよ、ってのはリンク元の記事でも書いた通りなんですが、この感覚がわかりにくい方はまず脳の出す快・不快の信号に敏感になるといいと思います。
勉強ってのはよほど極めない限り、脳の出す快の情報を無視して不快側に傾ける作業の繰り返しです。
(幸いなことに、みんなが本当に行きたい勉強をするために大学に入ったならば、専門課程の勉強は『極める』側になるので基本的に何やっても楽しいはずです)
さて、私たちは勉強をするとき、基本的にはわかるかわからないかギリギリくらいのレベルのテキストに手をつけて、その解法を文面なり先生なりから習うわけですよね。
このときに、黒板をノートに写したり、解説をノートに写したりしながら、新しい情報を得る、「なるほど」(=エウレカ)、となったときに、私たちは「気持ちいい」と感じます。
勉強したな、という満足感を得るわけです。
特に、「1日何時間勉強しよう」とか決めて、その枠の中で勉強をしてる子とかだとこの傾向は顕著ですよね。
学習時間を決めて習慣化することそれ自体は大事なことなんですけど、それが自己目的化してると、勉強を「終わらせる」ことが気持ちいいと感じる。
それが証拠に、やってるけど成績が伸びない系の子はだいたい「~は終わったんですけど」が口癖です。
だからまず、「終わった」「終わらない」基準の勉強から脱出することが勉強の第一歩です。
赤ペンで解答をノートに写す作業はマジで無駄だからやめろ
基準の次が勉強の内容ですね。
ここが一番大事。
特に数学とか英作文とかであるあるだと思うんですけど。
赤ペンの解答写しはマジでやめろ。意味なし。
いや、部分的に間違ってる部分をね、どこが間違えてるか見つけたうえで、どういうミスをしたか書き込む
→そこから流れで正しい計算式まで記載する、
みたいな赤ペンの使い方は極めて良いですよ。
ノートってのは過去に自分が使った思考回路の集積なので、後で見直すときに思考回路がトレースしやすい構造になっているほどよいです。
(ノートの作り方も今度記事にするか、、、どんどん書きたいことが増えるなぁ)
8割がた~あるいはまったく、答えがわかってない問題を赤で写すことに意味ある????
間違えても直せないし、まぁ最近は消せるペンもありますけど、ペンを持ち替える時間がムダです。ノートにビャッて一本線を引いて、そこから下を模範解答にすればいーじゃん。
何より、「試験場で正解を書く訓練」の観点からみると、模範解答は勉強材料として不十分なんですよ。
ここが本当に大事な勉強できる人とできない人の差なので、もうちょっとちゃんと説明します。
試験場での思考回路は「解答が思い浮かぶ」じゃない
ここから話すのが、解答を赤で写してる型の人が成績が伸びない一番の理由ですね。
試験場を想定したとき、パッと問題を見てパッと解答の方針が浮かぶことって、割と稀なんですよ。
実際の試験で正解を出すためには、
①問題文で与えられた条件をいろいろいじって、(国語ならリード文の因果関係を追って)条件を整理する
②「ざっくりこんな方針でやったら解答に近づくんじゃないかなぁ」と取り組む
(えてして失敗することも多い)
③(特に理系科目の場合は)計算等の処理をする
④処理をしながら次の処理の方針を立てていき、最終的に解答に辿り着く
というフローを経ます。
で、先生の板書にせよ参考書の解説にせよ、答えを写すってのはこのフローの③しかやってないってことなんですよ。
これがマジで勉強の難しいところであり、逆に義務教育~高校までの12年間で偏差値70越える子が当たり前にできることなんですけど、
「実際の試験場でこの問題を見たらどうやって解答指針を立てるか」という思考回路は、板書や参考書の解答には基本的には書いてないんです。
ここがわかってないから、勉強ができない子はどれだけやっても勉強ができない。
むしろ、4つあるフローの1つしかやれてないんだから、やればやるほど差がついてくる。
だ か ら 成 績 が 伸 び な い
そういうことです。
思考回路を載せてる参考書は本当にまれ
私が以前チャート式から流れで紹介した入門英文・英文法問題精講シリーズがありますよね。
私が英語の入門精講シリーズが非常に好きなのは、ここの思考過程の説明をしっかりやってくれてるからです。
特に英文問題精講はマジでいいです。
これは英文和訳の参考書なんですけど、ほとんどの英文和訳系のテキストが「ピックアップした文法事項の解説」しかしてないのに対して、こいつは「本筋じゃないんだけどここってどうやって訳すんだっけ?」みたいな問いにだいたい答えてくれていて、
「ちゃんと自分で考えてから解説を求める」
という使い方をしたら間違いなくめちゃくちゃ成績が伸びます。
タイトルは「入門」になってますが、このテキストの枝葉の解説レベルまで全部言える受験生はほぼいないんじゃないかな。
だから難関志望の人も触ってみるといいです。
ただまぁこのレベルの参考書はホントにないなという印象です。
だから結局大手予備校でいい
一方で予備校の授業だと、けっこうこの思考回路の説明をしてくれます。
「みんなは予習でこういうふうに考えたと思うんよ、でもねー、これはこういう解き方があって、実際参考書とか見るとこっちでやってあるのも多くあるし、大学の先生たちはこれが当たり前と思って出してるから覚えとけよー」
みたいなかんじですね。
予備校の授業で唯一大事なのはこれです。
いやテキストの答えなんて、類題をチャートなりで探して自分で出せばよろしい。
というか、予備校の授業ってのは、予習である程度解答を作って、こういう話を聞きに行くためにあるんです。
自分で解答を作る過程でだいたいどんな思考回路を経るのかわかっちゃうこともある。
そうなったらその回の授業はサボって翌週の予習をしていればよろしい。
私が予備校に通っていたころは、自分の予習したノートをベースに「予習で気づかなかったところ」を色ペンでメモし、何より板書以外の先生が喋る思考回路を一番大事にメモしてました。
間違えたところから先のノートを全部丁寧に写す人もいるじゃないですか。
普通に考えてイミないですよね。
「ここを間違えた」っていうメモと、「正しい答えはこれだ」っていうメモだけしておけば、あとは復習でやり直せばいいじゃないですか。
途中計算は純粋な「作業」なんで、写しても1ミリも自分の力にはならないです。
(この途中式の分解を知らんと解けん、みたいなのはもちろん写しますよ)
途中式でミスるのが怖かったら板書を写メっときゃいいんです。
もう昭和じゃないんですから、文明の利器を適切に利用しましょう。
生徒じゃなくスタッフとして予備校にいたころ、私がいたのは大手じゃなかったので、生徒から大手予備校の授業で成績が伸びないみたいなこともよく言われましたけど、それは授業の使い方が悪いだけですよね。
結局、勉強しに来てる人はダメ。
大事なのは試験場で自分が正解を書くまでに何をするのか、というイメージを持つことで、書き出したらあとはある程度作業で進む解答なんてどうでもいいんですよ。
そうじゃなくて、自分がこの問題に試験場で向き合ったとしたらどういう思考回路を経るのか、
あるいはどういう思考回路を作っていけばこの手の問題に対処できるようになるのか、
それを考えたインプットをしていくことが、学習の絶対原則になります。
ちなみに予備校でしかやってくれないっぽい言い方をしたけど、類題とかを調べまくりながら1問に向き合えば、参考書等を使った自習でもちゃんと同じことはできます。
結論その2:アウトプットは演習じゃなくて復習で磨け
ここまで書いたのがインプットの話。
インプット段階で「解答そのもの」じゃなくて「自分が試験場で解答指針に至るまでの思考回路」に着目しないと負けです。
ただ、これは矛盾するようですけど、ある程度アウトプットをして「正解を出す思考回路」を把握しておかないと、適切なインプット回路ってわかんないんですよね。
それに対する結論その2がここからのお話です。
じゃあ思考回路のアウトプットはどうやって鍛えればいいのかって話なんですけど、
結論は復習です。
え?復習?
やってるよ、と思うかもしれませんが……
受験生は全員復習の基準が甘すぎる
マジで受験生は復習の基準が甘すぎる。ホントは受かる気ねーだろ
スタッフしてた時代、勉強の相談とかをしてると、なんか全部の問題を2周しましたとか3周しましたとかドヤ顔で言ってくる生徒が多かったんですけど、
テキストって5周越えてからが本番です。
だいたい5周越えたくらいからなんですよ。「この問題が試験場で出たらどんな解き方するだろうなー」とか「これの類題を作るとしたらどんな問題だろうな―」とか思いながら解くのは。
あと、テキスト3周やりました!みたいな人に聞きたいのは、
ケアレスミスとかも全部込み込みで、マジでそのテキスト1問も残さず解けます???
ということです。
それはもちろん、すべての問題見た瞬間に解答を書き始めて、一度もペンが止まらず正解までひと息に答えまで書けるんですよね??
断言するけど、
絶 対 で き な い です。
おわかりいただけるでしょうか。
「復習までちゃんとやった」っていうのはこのレベルです。
Q. もう解けるようになった問題を解きなおすのに意味ありますか?
A. 意 味 し か な い か ら や ろ う な
インプットの項でも述べたけど、勉強ってのは基本的に「解き方」のレベルにいる間は成績につながらないんです。
解き方はわかってる問題をまた解いて、余った思考で思考の糸をつなげる。
そうやってつなげた糸が、初見力を育てます。
受験生はアウトプットだーって初見問題をやりたがりますけど、初見演習はただの現状確認。
アウトプット訓練は復習以外ではできません。
勉強ができるようになるアウトプットのいちばん大事なステップは、徹底した復習の重要性を理解することです。
思考を純化させるまで演習に取り組め
ここが5周目~8周目くらいまでの話。8周目以降は↓の話。
8周とか10周とか15周とか、それでも復習をやり続けるメリットは、思考回路の純化を得られるからです。
ケアレスミスがなくならない人って多いじゃないですか?
というかこの記事の読者諸君も、だいたいケアレスミスが発生してなやんでますよね?
ケアレスミスのなくし方はいろいろ言われますけど、本当の原因は100%復習不足です。
ケアレスミスって、突き詰めれば思考の偏りにすぎないなんですよ。
解答を処理する際に思考が純化されてないと、思考が偏って処理が滞り、ケアレスミスが発生する。
それだけです。
で、純化された思考ってどういう状況で訓練するかっていうと、「解き方も答えも覚えてる問題の処理をしてるとき」です。
テキストの周回で言うとだいたい8周目を越えたくらいの世界ですね。
テキスト8周くらいで先述の「全問ひと息で解答できる」領域に辿りつけると思うんですが、そこから先にさらに周回する意味があります。
特に理数系。
このレベルまで仕上げたテキストを解くときの「純化された思考」を基準に勉強してると、
試験場で自分の思考が純化されてるかされてないかで計算ミスの出るポイントがわかるようになります。
つまり、「いま集中力が乱れたから計算ミスが出たと思う」と気付いて1行戻ると、そこに高確率で実際に計算ミスがある、
逆に「いまの計算は思考が純化されてたからたぶん計算ミスしてない」という感覚も正しくなるので、正解感覚も厳密になります。
これが最初の方で述べた、人口比で3%とか、もっと言うと1%未満とかの世界にいる受験生の得ている感覚です。
彼らはミスをしないんじゃなく、演習の段階であらゆるミスを経験済みなので、気づくことができる。
だから学んだ内容を点数を落とさず試験用紙に書き切ることができる
=インプットとアウトプットが接続されているのです。
何で成績が伸びないのか?に対するただ1つのド正論
最初に述べた通り、この記事を読んでる人って、基本的に勉強法に悩んでる人だと思うんです。
さて、みなさん。
ここまでひとつの勉強を突き詰めたこと、ありますか?
さっきも挙げたチャート式の記事で、シレっと「参考書は少なければ少ないほどいい」って書いたじゃないですか。
それはこういう理由です。
ここまで純化された思考訓練をすると、初見の問題も普通に解けます。
「授業や参考書は真面目にやってるけど成績が伸びない」とお悩みのみんなへ。
残酷だけど真実を言います。ここはド正論しか言わない場なので言います。
きみたちは『真面目にやってるだけ』です。
成績が伸びない理由は『純粋な復習不足』であり『単純な勉強不足』です。
キモのキモの結論はここです。
①解答に書かれていない試験場想定の思考回路を育てる。
②試験場想定の思考回路を育てるために、復習はありえないくらい周回を重ねる。
つまり、
クソほど復習をしろ、そのためにクソほど勉強時間を増やせ、そしてペンを持ち替えるレベルの時間を惜しめ。
これを守ってれば、あとは志望校に間に合うかどうか、以外の問題は残りません。
時間が足りないって人は、世の中そんなに甘くないですから、1年で身の丈にあった進路に進むか、複数年契約を親と結ぶか選んでください。
さて、私のブログの根幹になる、勉強法に対する基本的な考えは以上です。
結局自分自身が馬車馬のように働く以外に、人を出し抜いて点数一発勝負で合格する方法はないのです。
このブログはこの記事を書くために立ち上げたといっても過言ではないです。
実はここまで8,000字。
最後までお読みくださり、本当にありがとうございます。
みなさんの健闘を祈ります。
医学部志望生にオススメの参考書を1冊、と問われたらこう答える
とりあえずWHOの健康の定義が言えない自称医学部志望生は全員リンクを見てから出直してくれ。
医学部生はSpiritualが先、偏差値は後
これは受かる医学部生、受からない医学部志望生を見比べていて強く感じること。
心が鍛えられてない自称医学部志望生は何年やっても基本的に受からないと私は思ってます。
特に偏差値が足りないところから受ける人、再受験の人はそう。
予備校をやってると月に1回くらい、「再受験を考えてるんですが自分の受験から方式も変わってるし、何から始めたらいいかわからなくて……」みたいな自称医学部再受験生が相談に来るんですよ。
ハッキリ言うけどさぁ。
あらゆる予備校や文科省や、さらに大学がクッソわかりやすくまとめてくれてるサイトがごまんとある現代においてよ。
「何から始めていいかわからない」とか言ってるリテラシー意識の時点でお前は絶対受からない。本人には言えないけどさ。
医学部受験の一般入試において面接試験が通過儀礼にしか過ぎずほぼ点数差がつかないことはもうちょっと知られるべきだと思いますが、
(医学部は面接対策が重要!!みたいなことを書いてる予備校がいっぱいありますが、あれは面接対策講座(有料)を取らせるために不安を煽ってるだけで、実際はほとんどの医学部面接は受験生がサイコパスじゃないか確認してるだけです。)
不思議なことに、面接では点数差がつかないにもかかわらず、集団面接だと自分以外に誰が合格するかわかっちゃいます。
そのくらい、「こいつは受かるな」っていう言動をする受験生は、実際に勉強もできてるということですね。
参考書なんてなんでもいい。だから……
逆に言えば、医師としてのSpiritualが身についてる受験生がいるなら、そいつは何を使っても受かります。
あえて言うなら以前記事にした通り、一番テキストの質が高い大手に行っとけってくらい。
だからオススメの1冊と言われたら、教科の学習じゃなくてSpiritualを鍛えるための1冊になります。
Spiritualを鍛えるっていうと宗教っぽいけど別に宗教じゃない。
19歳の君へ―人が生き、死ぬということ
そんなわけで私が医学部生に1冊参考書を勧めろ、と言われたら圧倒的にこれです。
点数より大事なSpiritualを鍛える上で、これほど素晴らしい1冊はない。
著者、というか編者なんですが、は、日本の緩和ケアの父である故日野原重明先生。
治療先進国でありながらケア後進国である日本において、医学部や看護学部の1年生に対し、先生方が「全人的医療」を語った講演集となります。
これが2008年刊行で、2021年現在未だにこいつを医学部受験生に勧めなきゃいけないっていう事実が、いかに日本が先進国の皮をかぶった医療後進国であるかを物語っています。
お医者さんになりたい人は口をそろえて「人を助けたい」とおっしゃるわけですけど、人を助けることができる医者っていま世の中にどれだけいるの?っていう話。
ほとんどのお医者さんは、助けるなんて大げさじゃない日常的なケアをするか、逆に「もういつ死んでも」と家族にすら思われてる方に対して、割り切って治療行為を行っているのが現状です。
医者に対し「治す」というイメージが先行している限り、日本の医療は良くなりません。
ましてその先頭を走ろうという医学部受験生が、医師=治す、だと思ってるようじゃダメだよってことです。
医療系学部が受験生に一番求めていること
特に医学部医学科の受験において私がコアだと思っているのは、
世の中のあらゆる価値はイチかゼロかじゃ決まらない ということを当然の価値観としてっ持っているか
ということです。
昨今世を騒がせているコロナウイルスを例にとるとわかりやすいかな。
コロナウイルス対策に見る、医療者としての「中道」
治療法が少なく悪化したら死が免れないからコロナは怖い!
という意見と
コロナは感染率・致死率どちらも風邪に毛が生えた程度だ!
という意見。
世の中には、どっちかにしか天秤を傾けられない人が多くいます。
だから「マスクを外そう」とか声高に叫ぶ頭のおかしい人や、
健康食品の100倍怪しい感染対策のまがいものに何万円もかけるやっぱり頭の悪い人がたくさん出てきてしまうんです。
実際、有識者の間でのコロナウイルス対策への正解はこの1年半でほぼ出ていて、
感染リスクは低いので個人でできるレベルの対策は怠らず行う。
しかし、持続的な社会活動を妨げることはリスク比でマイナスになるため、特に感染リスクの低い若年層は過度な自粛を避ける。
ですよね。
この当たり前のことが理解できない人が、世の中にたくさんいる。
というか、私たちっていったん「Aがダメ!」と思ってしまったら「じゃあBが正解だ!」がついてきがちですよね。
そこでちゃんと一歩引いて、AB両者の立場から、もっとも利益が最大化し、不利益が最小化する道を探す。
これをいわゆる「問題解決能力」と言うのですが、医療の世界では特にこういったバランスのいい問題解決能力が求められていると思います。
有名な医療者だと例えば高須クリニックの高須院長なんかは、すごくバランス感覚のよい方だと私は思ってます。
まぁいろいろ言ったけど日野原先生の本を読んでくれ
いろいろ言ったけど結局この本を読んでくれ、に尽きる。
19歳の君へ、は日野原先生自身のことばが少ないので、これを読んで医療のケア領域を知りたくなったら日野原先生のほかの書籍も読むといいし、ほかにもケア領域について啓蒙的な書籍はいろいろある。
『死をどう生きたか』は今後の医療が立ち向かう問題そのものだし、
『死にゆく患者(ひと)と、どう話すか』も、医療-患者という目線をド正面から教えてくれる。
こうした医療者としての"目線"をまず与えてくれる書籍から学び、
医療者としての目線を持つように努めて日々を過ごし、
見え方が変わった世界に対して自分がどう生きるのか、
それを医学部志望生たちには考えてほしい。
そうしたら、患者のために死ぬほど必死に働くのが当たり前なんだから、今やってる受験勉強なんて死ぬ気でやって当たり前だと思えるよ。
そう思えたとき、あなたはちゃんと受かります。
がんばりましょう。
受験生の8割が「チャート神話」に騙される【数学】
チャート式が名著であることは否定しない
――「数学はチャート式だけやっておけばいい」
大学受験、特に難関大合格者に多い物言いです。
同様の言説はほか科目でも言われがちだけど、ことさらに『チャート式神話』は多く聞かれるし、根強い。
チャート式だけやって難関大の合格を勝ち取れるか?と聞かれれば答えはYes。
だけど、「チャート式だけやって合格した」はあくまで成功した者だけの言葉が広まったものであることを、私たちは知っておく必要があります。
実際には、「チャート式だけやって合格した」人の裏には、「チャート式をやったが合格しなかった」という数多の屍体が転がっているわけです。
こういう風に成功者だけの言説があたかも普遍の事実かのように語られる現象は「生存者バイアス」と呼ばれてます。
[目次]
「完成したら」がチャート式の罠
チャート式の魅力は、やはりその網羅性の高さでしょう。
特に青チャートは、進学校ならだいたいども採用してんじゃないかレベルで使用者が多く、必然難関大進学者にも愛用者が多いです。
実際、やり切った前提でのチャート式の力はすごい。
基本的に受験参考書ってのは、やった冊数が少ないほど成功率が上がるので、これ1冊で基本的にはOKという力があるのは大きな魅力でしょう。
余談:「やった」「終わった」の基準が人によって違いすぎる
そろそろツッコミが入りそうなので先に書いておくけど、「チャート式だけじゃダメだ」派の人もけっこういますよね。
この辺は問題集1冊1冊、あるいは問題1つ1つに対するやりこみのレベルの問題かなと私は思ってます。
私自身は青チャートをやったうえでチャートに書いてないから解けないと思う人はテキストじゃなくて読み込みが足りてないんだと思っていますが、
まぁわりと軽めに参考書を回して、次のをやっちゃう派閥の人もいますよね。
私はそれじゃダメだと思いますが、それで成果が出る人もいるので、それも一つの正義なんでしょう。否定はしません。
このへんも生存性バイアス
とにかく、「本当にチャート式1冊で大丈夫なのか」系の議論については今回はしません。
完成した時点を基準に教材を選ぶな
「チャート式は完成したら難関大でも戦える」
……そうだね?
それで?
受験ってのはどれもそうなんですけど、そしてそれゆえに詐欺なんですけど、
得がたい目標に対する自己実現の側面を持つんですよね。
志望校なんかがその最たる例で、
「私は●●大学(高校)が第一志望です!」
と宣言するだけで、受験生は一定の人権を確保できることになっています。
これはもう大学や予備校が『大学』を過度にブランド化した弊害で、実際のところこんなことが成立するのは受験業界だけですよね。
なので大学受験って基本的には未来志向です。
未来を基準に今を決めることが許される。
私はこの志向が大嫌いです。
予備校にいると、よく生徒から「これが終わったら何をすればいいですか」とか「ぼくの志望校に行くにはどこまでやらないとだめですか」とか聞かれるんだけど、
いや、いまやってることが終わってから聞け。
っていう話ですよ。
大学や予備校が過度なブランディングをしてるせいで、何も知らない学生たちは「わたしのかんがえたさいきょうのしぼうこう」に通うキラキラした自分を思い描くわけです。
でも結局、受かるか受かんないかって突き詰めたら正解が書けるか書けないかです。
正解が書けるか書けないかは、正解を書けるようになるまで何をどこまでやったかによって決まります。
何をやったか によってです。
何をやるか じゃないです。
だから、「これをやったら受かる」と「お前がこれをやって受かる」の間には、何の相関性もないんです。
例えどんな目標を立てて、例えば「早稲田に受かった子は全員この参考書をやってた」的なのが仮にあったとして、
(いや、あるんですけど。駿台過去問シリーズとか)
じゃあお前がそれをやったとして、お前が受かるか?は全然別の話ですよね。
(これが生存者バイアスの裏側ってやつです)
じゃあお前が受かるかどうかってのがどうやって決まるかというと、
お前がどんな姿勢でいま勉強に向き合っているか
でしか決まりません。
要するに、ゴール地点をちゃんと見据えて、そこから今の行動を逆算して最適化してるかですね。
「今どんな勉強をしたら結果が最大化するか」
を考えるにおいて、「これが終わったら何をやるか」ってのは一切不要な思考なわけです。
そういう意味で、「次何やったらいい?」はただの現実逃避でしかないです。
「さいきょうのしぼうこうを目指してる俺、カッケー」ってやつですね。
その典型が、「受かった人みんながやってるチャート式」です。
チャート式を全否定する筆者のマジでオススメの数学参考書3選
いかにもって感じですが……
チャートを否定する以上、私のおすすめも挙げておきます。
ちなみにこのブログは、親に騙されて大学に3つ通った末に予備校講師になってあまりの詐欺っぷりに嫌になってやめた筆者が、受験の表も裏も混ぜこぜにしてただ1つの正解=ド正論を吐き出す場となっています。
なのでちょくちょく紹介する予備校とか参考書はマジでいいと思ってるやつ以外挙げません。
①チャート式 [黄]
「ここまで話して結局チャート式かい!!!」
って話なんですが、
黄チャートは本当にいいです。ただし黄に限るけど。
青チャートは進学校で配られる「受験まで使えるバイブル」なんですが、なにせ1問1問が重い。
かくいう私も夏休みとかGWの課題で出されてたんですが、これが重いのなんのって、マジで……
(ちゃんと全部やったとは言っていない)
対して黄チャートは、問題が比較的軽いんですよね。
(白チャが重いと後述してますが、もちろん絶対的な分量で言うと白チャより黄チャの方が重いです。あくまで難易度×分量のバランスですね)
例題とかは教科書に載ってるレベルから始まってるし、チャートは赤→青→黄→白と降りていくごとに解説の手厚さが増す傾向がある。
さすがに白チャートまで行っちゃうと教科書ガイド的な雰囲気になっちゃう&その割に問題数が多くて取り回しが悪いので、それくらいなら志田晶先生とかの数学入門書を使った方がいいのかなぁというかんじ。
黄チャートはチャート式の中でも「難易度・解説・分量」のバランスが一番いいと思います。
授業で聞いたことから怪しいレベルの子から始められて、きちんとエッセンスを取り切ればそれなりに高いところまで対応できるので、これ1冊+過去問とかでもある程度対応はききます。
少なくとも地方国公立6割くらいまではやりこみでいけるので、基本的な要素はここで鍛えるといいと思います。
ただし、これは半年以上はチャートで潰せるある程度時間がある人向けです。
よくチャート式を「1冊1か月で」とかいってやろうとしてる人がいますが、それは……
物理的には可能です。
ここまで読んだ人にはこれで伝わると思う。
②大学への数学 一対一対応の演習シリーズ
買 え
大数はいいぞ
「大数」の愛称で親しまれている「大学への数学」シリーズ。
参考書選びの一番のポイントは……もちろん「薄さ」!!
参考書は薄いのが正義!!
学習は反復が大原則だからですね。
特に大学への数学がいいのは、解答のブラッシュアップぶり。
よくある参考書類とは書き口や必要条件の詰め方の記載がちょくちょく異なるので、論述力を鍛え、数学的思考を鍛えるのに非常によいテキストだと思います。
そういう意味で薄いけどスルメのような一冊(I・A・II・B・微積・複素数で6冊だけど)。
テキスト掲載の頻出問題に対して、大数的な導出・論述に対してどういくのか、自分なりの解答の解釈が完成するまで、何周でも何十周でもやっていていいテキストです。
このテキストで晴れて大数派になったアナタは、月刊誌「大学への数学」も購入してキモい数学オタクになりましょう。
個人的には数学参考書で圧倒的No.1がコイツなんですが、2番目に記載したのは万人受けしない、というか「大数的な数学的理論のブラッシュアップ」が必要なレベルに到達してからじゃないと、カッコつけた解答を書くだけの数学ができないやつが出来上がっちゃうからです。
そういう意味で、こいつの一歩手前の「プレ一対一対応の演習」シリーズの方が万人向けかもしれません。
③入門問題精講シリーズ
ここまで2冊、時間がある人向けと基礎ができてる人向けのを紹介しちゃったので、時間がないけどとにかくなんとかしたい人用。
比較的最近出たピンク色の「精講」シリーズです。
ピンクがかわいい。
私は解説がペラいテキストが嫌いなので「基礎問題精講」「標準問題精講」は全部嫌いなのですが、入門だけは大好きです。
今回紹介する中で入門精講だけはほかの科目もオススメです。
特に英語。英文法と英文は特に質が高くていいです。(貼っとこw)
入門精講シリーズは完全な入門書で、掲載の問題は演習問題が記述模試の(2)レベルくらいなので実践的には全く役に立たないんですが(笑)
めちゃくちゃ薄い。内容も薄い。
なので、
短期間でとりあえず科目の概要を知りたい
という需要にはめちゃくちゃよく答えてくれます。
マジで数学が初見に近い、授業もほぼ寝てた、
みたいな人は入門精講から始めると「とりあえずできた」感を実感できます。
こいつはチャート式とは逆で1冊1週間くらいで集中的にやって、次の2週間で3冊全部5周くらい解きなおす
→そのあと本命の参考書にとりかかりつつ、解説部分を辞書代わりに参照する、みたいな使い方がオススメです。
スパッと入門を終えてしまう、という点で先述の白チャート意外重い問題に対する答えになってます。
役に立たない、といいつつこいつの発展問題はほどほどに基礎レベルなので、間違いなく全部解けるかどうかの確認はこまめにしておきましょう。
結論は「周回できるかどうか」
ということで今回はチャート神話の実際とそれに代わる学習手段の提示だったんですが、ポイントはとにかく周回することですね。
これまた受験業界の闇なんですけど、商品を売りたいから「これがないと受からない」的な売り文句を予備校・出版社が言うだけで、別に受かるだけなら教科書でもできます。
(東大生とかがよく言ってますよね)
もちろん教科書ってのは学習指導要領を過不足なく採用している代わりに、記述の強弱が少なかったり、入試頻出を抑えてなくて効率が悪かったりするので、それに代わるよりよいテキストを私たちは求めるわけです。
私は今回黄チャートと大学への数学を最良本として提示していますが、これもまた生存者バイアスです。
結局あまたあるこういう受験情報に踊らされず、自分の完成度を突き詰めることがただひとつの正義です。
そう思って日々の自分の演習を見つめていただければと思います。
ではでは、またね~~~~