iPadとスタディサプリで受験勉強してみたらマジで効率が鬼だった
みなさまこんにちは、元無職です。
このブログは、親に騙されて大学に3つ通った挙句予備校講師になった末、あまりの詐欺っぷりに嫌になってやめた筆者が、受験の表も裏も混ぜこぜにしてただ1つの正解=ド正論を吐き出す場です。
いまどきの大学生ってわりとiPadを使って勉強してると思います。
医学部だと学生の8割はiPad使ってるんじゃないですかね。
そもそもお医者さんがタブレットを使って回診したりしてる時代なので、特に医療系とかはほとんどのテキストがデータで買えてしまったりします。
ただ、Googleとかで検索してみても、大学生~社会人向けのタブレットを使った勉強法についてはよくヒットするんですけど、中学~高校生向けのiPad学習指南記事って案外少ないように思います。
受験勉強だとiPadは不向きなのかな?と思ったのが今回の記事のきっかけ。
別の機会でiPadを買ったので自分で検証してみたんですが……
iPad学習、結論から言うと鬼強です。
マ ジ で 全 員 や っ た 方 が い い
[目次]
iPadには学生向けのアプリがたくさんある【iPadにしかない!】
まず前提として、タブレットを使った勉強法は、タブレット端末ならなんでもいいわけじゃなく、基本的にiPad以外不可です。
その理由は、iPadでしか使用できない勉強用のアプリがたくさんあるから。
タブレットを購入する目的が勉強であるなら、iPad一択です。
まずこれを覚えておいてください。
iPadにもいろいろ種類があるためわかりにくいと思います。
どれを買えばいいかという話はまた後述しますので、まずは実際にiPadでしか使えないアプリや機能から見ていきましょう。
①GoodNotes 5
iPadユーザーの中では非常に有名なメモアプリです。
iPadに対応しているタッチペンを使うことで、ノートのように自在に書き込みができるアプリ。
無料ではなく、960円(税込)で購入する必要があるのが欠点っちゃ欠点ですが……
ハッキリ言って、めちゃくちゃ安いです。
ていうか、普通に年間のノート代だけ考えても2-3,000円は使うので、960円でノートを全部買えると考えたら、はるかに割安です。
GoodNotesのすごいところは、iPadに保存した画像ファイルやPDFファイルに直接書き込みができることです。
(少し手間はかかりますが、iCloudやGoogle Driveからも読み込みは可能です)
しかも、ページ間にメモページを挟んだりすることも可能。
例えば、受けた模試をPDF化して、復習したページを挟んでおく、といったことが可能です。
(テキストをPDF化するためには、別途Adobe Scanなどのアプリを使う必要があります。
Adobe Scanの使用法については、むちゃくちゃ素晴らしい記事を上げてくださってる方が既におられますので、こちらを参照してください)
ちなみに、Adobe Scanは無料版だと一度に25ページまでしかスキャンすることができません。
1回買ったら買い切りのGoodNotesと違い月額課金制ですので、1か月分だけ支払いをし、使うテキストは一気にスキャンしてしまうといいでしょう。
②PDF EXPERT
GoodNotesと同じく、PDFファイルに直接書き込みなどをすることができるアプリです。無料版で利用できます。
ただし、GoodNotesにできた「PDFのページの間に別のメモを挟む」ということができなかったり、無料版ではほとんどの機能がロックされていたりします。
使いやすさでいえばGoodNotesの方が上ですが、GoodNotesだと多少手間がかかる、Google Driveに保存したPDFファイルを読み込むことがデフォルトでできるため、既にテキストのPDF化を終えており、ひごろGoogle Driveを使っている方にはこちらがオススメです。
③スタディサプリ
以前こちらの記事でも紹介した予備校の結論的存在です。
ここでも書いたんですが、ハッキリ言ってハンパな理由で予備校に高い金を払うくらいなら、スタディサプリのみの方が100倍マシです。
スタディサプリはリクルートが運営する映像型の授業配信サービス。
リクルートの圧倒的資金力による講師の引き抜きと、ポラリスシリーズなどの書籍販売によりブランド力を高めてきました。
いつも話している通り、予備校の質を決めるのは内部テキストです。
スタディサプリは授業とともにテキストがPDF形式で配布されています。
このテキストが、ボリューム・質とともに案外質が高い。
若干図であるとか、細かな知識とかには弱いので、そこは学校配布の教科書を使うとよいです。
ですから、基本的にはスタディサプリのテキストと、補助用の学校の教科書、あとはアウトプット用の問題集を揃えておけば、受験勉強は完結するといって問題ないです。
これだけコンテンツがあって月額料金がわずか1,980円(税込)というところもあり得ない。
予備校に通ったらどんなに安くても月2万円はかかりますし、2万円くらいの予備校はだいたい中身がゴミなのでちゃんとした予備校に通うなら月額5万円は見るべきです。東進は15万
これだけで既に あ り え ん コ ス パ の 良 さ
しかも。
しかもですよ。
鋭い方はお気づきになったでしょうか。
スタディサプリのテキストは、PDF形式で配布なんです。
PDFで配布されるということは、GoodNotesで書き込みができるということ。
ここに、iPad + スタディサプリが最強である理由があります。
前回の記事で「スタディサプリは最適解だけどハードルが高い」と述べたんですが、今回その発言を撤回します。
あくまで私個人の感想ではありますが、
高校生全員がiPadを買ったら、今ある予備校がすべて滅ぶレベルでスタディサプリが最強だと思います。
そのくらいの衝撃です。
勉強の常識を変える、iPad + スタディサプリの学習効率
この画面を見てください。
実際にiPadでスタディサプリとGoodNotesを開いて勉強しているときの画面です。
iPadには「マルチタスク機能」が搭載されており、このように左右違う画面で2つのアプリを起動することが可能です。
こうやって、片方にスタディサプリ、片方にGoodNotesを開くことで、テキストに直接書き込みをしながら動画視聴していくことが可能です。
ちなみにスタディサプリの再生速度は1.5~1.75倍にしています。
再生速度をいじれる+不要なところは飛ばせるのが、映像授業の利点ですね。
「いや、それだったらiPad使わなくても、紙に印刷すればできるやん?」と思いますよね?
断然、iPadの方が効率がいいです。
その理由を2つ挙げていきます。
紙媒体よりiPadが優れる2つの圧倒的な理由
①不明点をすぐに調べることができる
私はスタディサプリとGoodNotesを使って勉強している間、常にバックグラウンドでKindleとSafariを起動しています。
そして、スタディサプリの授業を聞きながら得た疑問点や、言葉の定義があいまいなところ、あるいは実際の図を見て確認したいことがあるとき、すぐに一時停止してアプリ一覧からKindleに入れてある教科書を見たり、Safariで検索し、またGoodNotesに戻ってメモを残す……
ということを常にしています。
もちろんこれは紙媒体でもできますが、iPadだと圧倒的に速い。
本当に極限まで勉強の効率を上げようと思ったとき、大切なのは勉強時間を増やすことではなく、「勉強しているが学習していない時間を減らす」ことです。
カバンからテキストを開く、ページを探す……等々の時間ですね。
iPadは視線を動かさずに画面を切り替えられるので、集中力が途切れることがなくさまざまなタスクをこなすことができ、これは気が散りがちな机の上の勉強に優ります。
②ノート・テキストを持ち歩く必要がない
これは非常に重要な点で、例えば電車に乗っている15分の間に、1.75倍速にした講義1本をメモをしながら受講し終えることが可能です。
これは単純に「持ち物が減ってラク」みたいな話ではなく、上記と同じく「学習していない時間を減らす」という点でメリットが大きい。
普通の生徒は授業で50分とか90分とか使っている中で、自分は電車の中の15分間で1単元終わらせることができる。
この「他の人よりも圧倒的に効率化された勉強手段を持っている」ということが、相対評価である受験においては強烈なメリットになるわけです。
こういった身軽さと、そこからくる無駄な思考回路の排除、これによって得られる圧倒的学習効率と集中力が、iPad型学習の利点だといえます。
iPad + スタディサプリで勉強するために必要なものと予算
そうはいってもiPadは高い……
と、思われがちなんですが、意外とそうでもないです。
iPadにもさまざまな種類があり、「Air」がもっとも価格と機能に優れたモデルですが、安価な「iPad」(無印)もあります。
一番安いモデルで4-5万円と、スマホより安いです。
追加のデバイス等も含め、一番安くそろえて5万円程度、本格的なiPad AirとApple Pencilで揃えても9万円以内に収まります。
①iPad本体(4万円~7万円)
品薄のため入手が困難ですが、毎日価格.comなどのサイトに貼りついていれば、一番安い4万円くらいのモデルもときどき入荷していることがあります。
(私はそれで買いました)
Google DriveやiCloudの使い方がよくわからない人は、容量の大きい128GB版を購入し、テキストなどのデータは全部iPad本体に保存してしまうといいでしょう。
ただ、基本的にはiPadの機能は「iPad Air」が標準です。
iPad + スタディサプリの勉強は、きちんとやれれば予備校は一切不要ですので、そう思って予算をかけて構わないのであれば、「iPad Air」の方を買うのがオススメです。
廉価版の「iPad」は今なかなか入手できませんので、どうせ大学に入っても使うし……と思うならば、Airを買ってしまった方がいいでしょう。
ちなみに、勉強目的であれば、高価な「iPad Pro」や、画面の小さい「iPad mini」を買う必要はないです。
②iPad専用タッチペン(3,500円~11,000円)
忘れがちですが、iPad専用のタッチペンも必要です。
iPadはそのなめらかな操作性が魅力の製品なので、基本的にはタッチペンも純正のApple Pencilにすべきです。
ちなみに、廉価版のiPadは第1世代Apple Pencilのみ対応、iPad Airは第2世代のApple Pencilにも対応。
予算的に問題がない場合は、純正品のタッチペンを買いましょう。
全然使用感が違います。
予算に限りがある場合は安い非純正品を選ぶことになります。
ただ、非純正品はモノによってまったく性能が異なり、
・勝手に電源が切れてしまう
・ペン先と引いた線に1ミリ以上の誤差がある
といった問題が出るものもあります。
サクラレビューの多いアマゾン等で選ぶのはかなり難しいと思いますので、私の使っているタッチペンだけ紹介しておきます。
私が「とりあえず非純正品で使い勝手を試してみて、ダメだったら純正品に買い換えよう」と思って購入した品ですので、同じ考えの方はこちらで試してみてください。
正直絵を描くのは難しい程度のコンマ数ミリの誤差はありますが、勉強用のメモを取るくらいなら問題なく使用できます。
ペンのおしりのところがon/offスイッチになっていて、けっこう敏感なのでそこだけ注意です。
③iPad用カバー(2,000円~6,000円)
iPadはカバーと一緒に使うことでiPadを書きやすい角度に固定でき、メモを取る場合に重宝します。
あとは単純に移動中の画面の保護ですね。
カバーの種類はiPad Airを買うか、iPadを買うかによって異なります。
AirでないiPadの場合、タッチペンホルダーがついているiPad用カバーを買うことが必須です。
私が使っているのはこれです。
軽くて余計な機能がついていないものが欲しく、正直選択肢がたくさんあったので「だったらエレコムでいいか……」とこれにしました。
私の場合は軽さ重視で選びましたが、よりしっかりと保護したいならこちら。
一方iPad Airの場合は本体にマグネットでタッチペンを吸着させることができるので、タッチペンホルダーのついているiPadカバーを買う必要はありません。
こちらのケースで十分と思います。
これもたくさん商品が出てくるので、「だったらエレコムでいいか」チョイスです笑
基本的に揃えるものはこれだけでOK。
端末が届いたその日から、勉強を開始することが可能です。
スタディサプリ・GoodNotesを登録して、最強効率の勉強を体験してみましょう。
iPhoneユーザーなら外でも自在に使える
ちなみに、iPhoneユーザーであれば、iPadにApple IDを登録しておけば、Wi-fiがなくてもiPhoneの電波を使って電波通信が可能です。
高校生はだいたいファミリープランなどでiPhoneにしていると思いますので、特に電波の心配をせず自在にiPadが使えるというのも強力なメリット。
私がiPadを使って勉強したのは、この記事を書くというより自分自身の勉強のためだったんですが、「どうせ登録してるし」と思ってスタディサプリを使ってみた結果、本当に予想外の衝撃がありました。
何度も言いますが、画面内ですべての作業が完結していること、そして倍速再生できる映像授業の合わせ技で、革命的な学習効率を得ることが可能です。
紙のノート以外に抵抗感がある……という人もいると思いますが、ぜひこのパラダイム・シフトを体感してみてください。